←Aパート15、空 (夜) アースソードREDが飛ぶ。
16、ソードRED アカツキ「今時パトロールだなんてさ」
サワタリ「(OFF/無線)気を抜くなアカツキ。既に地球外飛行体の
進入を許してしまったことだけでも大ゴトなのだ」
アカツキ「しかし隊長、奴はもう墜落して、本部に回収された
じゃないですか」
サワタリ「(OFF/無線)あれは我々のレーダーで感知できなかったのだ。
他にいないとも限らん」
アカツキ「その時は俺がすぐに倒しますよ・・・・・ムッ!」
17、空 空の彼方に光る点、徐々に近づいてくる。
18、ソードRED アカツキ「レーダーに反応なし、コイツはまさか・・・・・!」
19、空 超高速で接近し、ソードREDとすれ違う飛行体。
20、ソードRED アカツキ「本部、本部、不審な飛行体を確認!」
21、空 アカツキ「(OFF)現在西北に向けて飛行中、追跡します!」
急反転、追うソードRED。
音速を超える追撃戦。
22、ソードRED 速度メーターが限界を示している。
アカツキ「どうなってるんだ!? ドンドン離される!」
23、空 遂に飛行体を見失ってしまう。
24、LEAD基地・廊下 キイイイ・・・・・
夢遊病よろしく、おぼつかない足取りで歩くリオ。
通りがかったイヌイが見かける。
イヌイ 「ナナセ隊員・・・・・何してるんだ!?」
近づいて話しかけようと思ったが、
イヌイ 「いけね、ヒダカさんからそっとしておくように言われてたんだった」
と、リオは屋外に通じる非常口を開け、出て行ってしまう。
不審に思って追うイヌイ。
25、LEAD基地・地上47階屋外スペース 風吹きすさぶ屋外を歩くリオ。
リオ 「私はここだ・・・・・私はここだ・・・・・」
みるみる足場の端に近づく。
その下は目も眩む高さである。
そのまま真っ逆さまに・・・と
落ちる寸前、イヌイに止められるリオ。
イヌイ 「ちょ、ちょっと早まっちゃいけないっスよ! まだ若いんだから」
ハッとするリオ。
リオ 「え? 若いって誰が・・・・・」
リオ、自分が恐ろしい高さにいることに気づく。
リオ 「キャア!」
身を翻すリオ、その反動で今度はイヌイが落ちそうになる。
イヌイ 「ヒイ、落ちる!」
リオ 「わ、イヌイ隊員、大丈夫ですか!?」
イヌイ 「それはこっちが聞きたいよ!」
26、日本上空 恐るべき速さで飛ぶ飛行体に対し、今回はブースターを換装したソードが2機、追う。
27、ブースターソードRED・アカツキ機 イザキとアカツキが搭乗している。
アカツキ「今度は逃がさねェぜ!」
レーダースコープが飛行体を捉える。
28、上空 アカツキ「(OFF)発射!」
飛行体に着弾する発信機。
29、サワタリ機 レーダーに赤い点が表示される。
ムカイ 「発信機反応!」
アカツキ「(OFF)隊長! 早めに叩いておきましょう!」
サワタリ「早まるな。まだ敵と決まったわけではない。攻撃してくるでもなく、
我々から逃げるでもなく、飛行を続けているだけだ」
ムカイ 「地球を観測する、スパイではないでしょうか?」
サワタリ「スパイか・・・・・確かに何かを見ている。いや、探しているといったところか・・・・・」
30、メディカルフロア・病室 困惑顔で座るリオ。
ハラ 「いいか、お前は鳥じゃないんだ。飛べないんだぞ。落ちたら死んじまうんだかんな」
リオ 「本当になんともないですよう」
イヌイ 「じゃあ何であんな所に行ったんスか!?」
リオ 「それが分からなくて・・・・・気づいたら・・・・・でも、ただ
・・・・・」
ハラ・イヌイ
「タダ?」
リオ 「ただ、あの衝突から、時々頭の中で、変な音が・・・・・」
キイイ・・・・・
リオ 「アッ、また・・・・・!」
31、メディカルフロア・診察室 キョウコ「最初の検査では小さくて見逃してたけど、脳波の所に
微妙な乱れが見られるわ」
ヒダカ 「原因はあの事故か」
キョウコ「たぶんね。命に別状はないけど、奇妙なのよ。彼女自身の
脳波に別の誰かが干渉しているような・・・・・」
ヒダカ 「別の・・・・・誰か!?」
ゆっくり首を振り、
キョウコ「原因が判らない今は、手の施しようがないわ」
そこへ慌てて入ってくるイヌイ。
ハラ 「大将、またナナセがオカシクなった!」
32、格納庫 エレベーターが開き、リオが下りてくる。
シライシ「あ、ナナセちゃん、体はもういいのか!?」
無言で通り過ぎ、ソードBLUEに乗り込むリオ。
そこへ走り着いたヒダカ達。
33、廊下 走るヒダカ、ハラ。
ヒダカ 「急に走り出したって!?」
ハラ 「ああ、まるでキツネにとり付かれたみてェによう」
ヒダカ 「憑り付かれた・・・・・そうかもしれない」
ハラ 「ンン?」
先にいたイヌイが手招きをしている。
イヌイ 「ヒダカさん! こっちこっち! 格納庫だ!」
34、格納庫 ヒダカ 「主任、リオを見なかったか!?」
シライシ「今BLUEに乗り込んでったよ。一体どうしたんだい?」
そこに降りかかるソードBLUEのジェット風。
35、ソードBLUE内 ヘルメットも着けずに、ソードを起動するリオ。
ヒダカ 「(通信/OFF)待て! リオ! 何処行くつもりだ!?」
リオ、操縦かんをひく。
36、格納庫 イヌイ 「アアッ! 滑走路は開いていないのに!」
キーン!
起動するソードBLUE(ラプトルフォーム)。
しかし、方向が定まらず、壁に向かって直進していく。
37、格納庫隣接倉庫 砂漠から輸送された飛行体が調査されている。
ドゴォ、そこへ壁を突き破り進入するソードBL
UE。
危うく轢かれそうになる研究員達、慌てて逃げる。
激しく回転して停止するBLUE。
駆け込んでくるヒダカ達。
粉塵の中からフラフラと歩いてくるリオ。
ヒダカ 「リオ!」
リオ 「隊長・・・・・テルザードが・・・・・飛び出そうとして・・・・・
止めようとしたけど・・・・・」
イヌイ 「テルザード!?」
ハラ 「そいつァ何だ?」
キイイイ・・・・・
頭を抱えて苦しむリオ。
駆け寄ろうとするヒダカ達、が、リオが顔を上げると、
キイイ・・・・・
今度はリオの口から、その音が発せられる。
強烈な音に、耳を塞ぐハラ達。
ヒダカだけは平気であった。
ヒダカ 「これは・・・・・言葉か!」
キイイ・・・・・
テルザード
「(OFF)ナゼワタシガ、ソコニイルンダ!?」
ハッとして振り向くヒダカ、そこには飛行体がある。
ヒダカ 「テルザードとは、あのUFO、いや、お前のことなんだな!?」
キイイ・・・・・
テルザード、リオを通して音で答える。
テルザード
「(OFF)テルザードは二つで一つ・・・・・テルザードが
呼んでいる!」
飛行体へと走るリオ。
ヒダカ 「待て! 今のお前の体は、私達の仲間のものだ!」
緑の光に包まれ、飛行体に吸い込まれるリオ。
ゴゴゴ・・・・・
魂が入ったように急に動き出す飛行体。
ハラ 「大将、アブねェ!」
天井を突き破り飛び出すテルザードⅠ、その瓦礫
にヒダカ、下敷きにされてしまう。
38、上空 テルザードⅡ、それを追跡するブースターソード。
何かに感づいたように突然方向を変え、加速するテルザードⅡ。
39、サワタリ機 発信機の表示を注視していたムカイ。
ムカイ 「目標が進路を変更!」
サワタリ「方角は?」
ムカイ 「11時の方向・・・・・ン!」
サワタリ「ム!?」
40、上空 テルザードⅡの向かう先から、テルザードⅠが接近してくる。
2体のテルザードが変形、Ⅰは上半身に、Ⅱは下半身、怪獣の姿となる。 キイイ・・・・・
ギイイ・・・・・

しかし、テルザードの体から響く不協和音。
錯乱し、付近の発電所を手当たり次第破壊する。
イザキ 「(OFF)飛行体が怪獣になった!」
アカツキ「ヤローめ、やっぱり敵だ! 隊長!」
サワタリ「全機、目標を攻撃!」
ブースターを切り離し、滑空攻撃をかける2機の
ソードRED。
41、倉庫 研究員らも含め、瓦礫の下敷きになったヒダカを探している。
イヌイ 「ナナセはUFOにさらわれるし、ヒダカさんは下敷き
になっちゃうし、一体どうなってるんだ!」
ハラ 「泣き言いってねえで、早く大将を見つけんだよ!」
42、瓦礫の中 気を失っていたヒダカ、気がつく。
身動きの取れない中で、何とかブレイズタイマー
を探り、
フラッシュビーム、変身!
43、倉庫 瓦礫から飛び上がる赤い球体。
ハラ 「こ、今度は何だ!?」
イヌイ 「また何か飛んでった・・・・・」
44、発電所 瞬光弾による雨あられの攻撃を受けるテルザード。
テルザード、一瞬で地上からソードの横へと舞空、
隊長機をはたきおとす。
アカツキ「隊長! くそォ!」
レーザーを連射するアカツキ機。
しかし、瞬間移動のようにジグザグに接近してくる
テルザードをLOSTし、はたき落とされる。
45、アカツキ機 アカツキ「操縦がァァァ!」
46、発電所上空 墜落するソードREDにテルザード、さらに追い討ちをかけんと突進する。
激突の直前、真横から突っ込んできた赤い球体に
体当たりされ吹き飛ぶテルザード。
ファイア「シュワッ!」
ウルトラマンファイア登場。
47、アカツキ機 イザキ 「ウルトラマン!」
思い切り操縦かんをひくアカツキ。
アカツキ「ぐう!」
48、発電所付近の広場 何とか胴体着陸するアカツキ機。
その無事を確認しテルザードと向き合うファイア。
テルザード、錯乱して暴れ続けている。
ファイアの目から放たれる光、ウルトラ眼光!
テルザードの腹部にリオの姿を発見した。
ファイア、押さえつけようとタックルするが、テルザードは2体に分離し避ける。
空中ですぐに合体し直し、ファイアに滑空体当たり。
分離、合体、高速移動を繰り返すテルザードに翻弄され
徐々にダメージを負っていくファイア。
サワタリ「どうした、ウルトラマン! なぜ攻撃しない!?」
タイマーが鳴り出し、腰砕けになるファイア。
Burst Limitに。
ファイア、空へ飛ぶ。
追うテルザード。

ファイアの飛行速度もマッハを超すが、テルザー
ドがみるみる差を縮める。
ファイア、両肩のウイングを擦る動作。
と、炎のような赤い光に包まれる。
反転、テルザードに向かう。
ヒート=タックル! その一瞬、ファイアはテルザードの体内からリオを奪還する。
そっと草むらに寝かす。
墜落するテルザード。
キイイ・・・・・
その声からは不協和音が消え、テルザードは落ち着く。
その前に立つファイア、飛び上がる。
テルザードも飛び立つ。
49.上空 大気圏でファイアは反転するが、
テルザードはそのまま宇宙へと去っていった。
50、特専ルーム 一件落着しのんびりと話すヒダカ、ハラ、イヌイ。
ヒダカ 「衝突のショックで、テルザードを動かしていた精神体が
リオの体に乗り移ってしまったのさ。
元々あのUFOはヤドカリの殻みたいなもので、
それを精神体が操縦していたんだ」
イヌイ 「テルザードは地球に迷い込んだ時に、上半身と下半身
に分離して、それで、はぐれたお互いを探していた・・・・・
まったく、お騒がせな訪問者っスよ」
ヒダカ 「暴れたのは、リオの精神波動が混ざって混乱していた
からみたいだ」
ハラ 「ところで大将、そこまで分かっててどうやって瓦礫か
ら出てきたかは覚えてねェのか?」
ヒダカ 「ああ、残念ながらな」
そこへ、
リオ 「おっはようございます!」
リオが入ってくる。
ハラ 「アン? おめェは1週間休暇もらって、今日は休むン
じゃねがったのか?」
リオの手には盛り沢山の掃除道具。
リオ 「だ・か・ら、せっかくなので、本部をピカピカに掃除することにしました!
まずは身近なところから、そしていつかは、美しい地球を実現するンです!」
ハラ 「おい大将、あれでホントに治ったのか?」
ヒダカ 「ああ、ドクターがもう心配ないってさ」
リオ 「じゃあ、せっかくなので皆さんも手伝って下さい!
頑張りますよ~!」
笑顔のリオ。 (F・O)
《 以下次回 》
〈もとネタ〉
地上47階 …ウルトラマンG「第47格納庫」円盤生物UF‐O出現
強いショックで心身が分離 …ウルトラセブン「闇に光る目」アンノン星人が同様。
⇒次回予告
空想特撮シリーズ
ウルトラマンファイア
超音速を追え
登場人物
ヒダカ・マコト
ナナセ・リオ
ハラ・カツヒコ
イヌイ・ケイスケ
アカツキ・マヤ
イザキ・シュウジ
ムカイ・イチロウ
サワタリ・イサミ
シライシ主任
クサカベ・キョウコ
カミコウチ博士
天文家
衛星生物テルザード
ウルトラマンファイア
「ウルトラQ 空想特撮シリーズ」




1、アジア内陸部・上空 快調に飛ぶ、テスト機・ソードWHITE。
シライシ「(OFF)LEAD本部よりソードWHITEへ、異常
はないかどうぞ」
2、ソード・WHITE そのパイロットはリオである。
リオ 「こちらWHITE、視界良好、万事順調異常なし。な
かなかの乗り心地です」
3、LEAD基地・管制室 チチチ・・・・・
機体の飛行データが随時送られてきている。
管制官の後ろで、その様子を見守る作業着姿に白
髪交じりの男は、LEAD整備班、技術開発部の
シライシ主任である。
シライシ「新型ソード開発のためのサンプル収集、パイロットが
見つかって助かったよ。FASTの連中はこんなこと
に構ってくれんからなあ」
4、ソードWHITE リオ 「いいえ、これも大事な任務のひとつです。私にできる
ことがあれば、いつでも言ってください」
そのとき、一瞬コクピットの外を横切る影。
リオ 「何・・・・・? 今の!?」
グッ、と操縦かんを引く。
5、 空 みるみる加速するソードWHITE。
6、 ソードWHITE シライシ「(OFF/無線)どうしたナナセちゃん、予定のコー
スから随分離れているぞ」
リオ 「さっき、何かを見た気がしたんです。凄いスピード
で・・・・・ほんの一瞬ですが」
シライシ「(OFF/無線)なにかの見間違いじゃないの? レ
ーダーには何も通った形跡はないぞ」
リオ、2,3回まばたきして、
リオ 「それはありません! 私の視力はウルトラAですよ!」
プピーッ!
通信の受信ランプが点滅する。
リオ 「外部から通信? どこから・・・・・?」
スイッチを入れるリオ。
キイイイ・・・・・
耳鳴りのような鋭い音が流れてくる。
思わず両手で耳をふさぐリオ。
7、砂漠上空 飛行軌道が乱れるソードWHITE。
8、ソードWHITE キイイ・・・・・音はまだ流れ続けている。
シライシ「(OFF/無線)ソードWHITE、ソードWHITE!
どうした!? 機体が安定していない! 危険だ!」
危険を知らせるサイレンが響く。
リオ、操縦かんをひいて何とか体勢を立て直す。
ガクン、と振られるコクピット。
リオ 「くう・・・・・!」
目を開けると、ソード機の前に三角形の飛行体、
音の発信源はこれであった。
ソードに迫る物体。
9、上空 衝突、爆発―――
10、タイトル 「ウルトラマンファイア」
「超音速を追え」

(F・I) クレジット・タイトル―― (F・O)
「衛星生物テルザード 登場」
11、山 街を下に構えた、高台にある山。
アマチュア天文家から話を聞いているヒダカとハラ。
天文家 「でね、そのスピードっていったら、チョー高速だよ。
絶対にUFOだって」
オーバーな身振りをしつつ必死に話す天文家。
ハラ 「でもよォ、俺達の最新レーダーにはこれっぽっちの異
常も見つからなかったんだがなァ」
天文家 「冗談じゃない。二十年望遠鏡をのぞいてきて、あんな
動きするのは初めてだ。だからわざわざあんた達を呼
んだんじゃないか」
シーバーに記録をし終わったヒダカ。
ヒダカ 「ご連絡どうも。この件は我々が責任を持って調べますよ」
WINDYによりかかって待っていたイヌイ。
いつもながら面倒そうな顔。
イヌイ 「いたっスか? UFO。どうせ人工衛星や隕石の見間
違いでしょ」
ヒダカ 「イヌイは、地球が動いていることを見たことはあるかい?」
イヌイ 「そりゃ、この科学時代。理科の時間に何回も・・・」
ヒダカ 「じゃ、最初にそれを見つけたのは?」
ヒダカ、望遠鏡をのぞきこんで、
ヒダカ 「ま、目に見えない真実もあるし、目で見ないとわから
ない真実もある。どんな些細なことも調べるのが特専
の役目さ」
ピーッ!
メットに装備されたシーバーが通信を受ける。
キョウコ「大変よヒダカ君、ナナセ隊員が!」
12、LEAD基地/メディカルフロア・病室 ベッドに頭に包帯を巻いたリオが横たわっている。
リオ 「ご心配かけてすみません。ただの打撲ですから、本当
はもう大丈夫なんです」
ヒダカ 「いや、搭乗機が墜落したんだ、甘く見ちゃいけない」
ハラ 「そうだぞ、墜落の専門家がいうんだ。よォく聞いとけ」
キョウコ「軽傷といっても、テスト機だったからコクピットが頑
丈に出来てたおかげ。本当なら大怪我でもすまない状況よ」
ヒダカ 「一体何があったんだ?」
リオ 「あの、目の前に・・・・・」
キイイ・・・・・とリオの頭の中にだけ例の音が響く。
リオ 「うっ・・・・・」
頭を抱えるリオ。
キョウコ「まだ落ち着かせておきなさい。みんながあなたみたい
に不死身にできてるわけじゃないんだから」
ヒダカ 「よし。ナナセ隊員、君に1週間の特別休暇を与える。
入隊からまともな休みを取ってなかったからね。この
際存分に休むんだ」
多少落ち着いたリオ。
リオ 「すいません、隊長」
13、アジア内陸・砂漠 N 「アジア砂漠地帯の衝突現場には、既に極東支部のブレ
ーンズフロアが到着していた」
ソードWHITEの残骸の周りに、数名の科学班。
調査員達が、砂漠に出来た巨大な窪地を覗き込んでいる。
そこには、ソードと激突して墜落した飛行体が埋没していた。
カミコウチ
「不思議な乗り物だ。動力や操縦席にあたる部分が見当
たらん。まるで抜け殻だ。どうやって動いていたんだ
か・・・・・。基地に回収して詳しく解析せねばな」
着々と回収作業が進む。
14、メディカルフロア・廊下(夜) 自動給水機で水を飲もうとしているリオ。
リオ 「あれから何だか頭の中に、何か・・・・・」
キイイイイ・・・・・
再び音が響く。
紙コップを落とすリオ。
その目、自我を失っている。
Bパートにつづく⇒