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次回予告

次回の
電光超人グリッドマンRE: は、

           
          「世界征服同盟」

        
              造型怪獣  ドローガー


「敵は強くないと面白くないからな・・・・・・名前は・・・・・・」
グリッドマンを倒したことを信じてもらえないトウマは、TV局のコンピュータに
侵入して新しいグリッドマンを創り出してしまう。
そしてデジタル放送を通じて怪獣とグリッドマンの戦いを発信し始めた!


次回、
 電光超人グリッドマンRE:
 「世界征服同盟」
                   お楽しみに!
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第1話 帰ってきたグリッドマン! (Bパート)

←Aパート


g1-1

 俺が作った『発光怪獣ドリルズ』は最強の怪獣だ。いや、今最強を超えて究極の存在として
蘇った!
 体は鋼鉄より硬く、巨大な発光体からは相手のプログラム=データを破壊する8000万カン
デラのフラッシュを放つ。 この閃光を浴びたものは文字通り、「この世界」から消え去るのだ。
 
 あのフロッピーディスクに隠されていたパッチ。
こいつを使ってドリルズを作り直してみると、まるで魂が入ったように動き出した。 CGの
ようなぎこちなさも無く、ビジュアル的にも能力的にも今までのレベルを超越してしまった。

 連戦連勝、負けてデータを失った相手の姿が目に浮かぶ。
 負ける奴が悪い。勝てば官軍、勝者こそ正しい。 勝者がその後の歴史を作るからだ。

「これは・・・・・・来た来た次のステージだな」

 不思議な電送ルート、これはローディング画面だろうか? 光になったドリルズがその道を
抜けると、もっと不思議な空間に降り立った。

g1-5

「ここを壊せばいいんだな。 いいだろう、新生ドリルズ! 力を見せろ!」

 ドリルズの発光体から発せられる赤、青、そしてまた赤。
 まばゆく点滅する発光。
 
 光を受けた建造物が次々と倒壊していく。
 すごいぞドリルズ、強いぞドリルズ!
 

 ・・・・・・光? 違う、違う光の色だ。
 目の前に別の光の柱が・・・・・・!

「な・・・・・・何者だ?」
「私はハイパー・エージェント、グリッドマン!」
「グリッド・・・・・・マン?」
「君が破壊しているこのコンピュータ・ワールドは、君の実行しているゲームのサーバーだ。
コンピュータ・ワールドが破壊されると現実世界に影響が出る。すぐに止めるんだ!」
「コン・・・・・・なんだって?」

 しかし画面の向こうの『グリッドマン』は大真面目に仁王立ちしている。

「ハハン・・・・・・新しいボスキャラだな! それなら、ば!」


      ◆   ◆   ◆


g1-6

 クワのような巨大な腕でグリッドマンに叩きかかるドリルズ。
 受身を取るも、衝撃を受けきれず吹き飛ぶグリッドマン。

「さて・・・・・・チャチャっと攻略っと」

 ドリルズが頭を傾ける。発光攻撃の合図だ。
 サア行け! 8000万カンデラの殺人光波!
 うむ、やはり詳細な数字をつけると強さにリアルさが増すな。次からも考えよう。

 強烈な発光は、その閃光一発一発がグリッドマンを吹き飛ばす。 決めの一撃、空に吹き
飛ばされたグリッドマンの巨体はナンチャラワールドの建物を押しつぶした。

「そういえば、ここを壊すと現実世界に影響、とか言ってたな。侵略者としてはチャンと
侵略計画も建てないとねえ・・・・・・そうだ、ゲームに負けた時の怪獣の爆発、あれに強力な
フラッシュが出るようにして負けたユーザーは失明・・・・・・まさにデスマッチ!」

 苦しむグリッドマン、閃光を受けた部分のデータが破損しかかっている。

「失明、というのはちょっとキツいかな・・・・・・」

 ところがその時、ドリルズの角から妖しい光・・・・・・不思議な塔を創り出した。

「ま、まさかホントに・・・・・・まさかね」

 チカチカ、あれは危険信号だろうか? グリッドマンの額のランプが激しく点滅している。
 もうすぐ、このまま、倒せるだろう。
 でも、もし、本当に失明を引き起こす爆発なんて起きたら・・・・・・?

 後から思えばこの一瞬の迷いが敗因だ。

「フ・・・・・・ン!」

 立ち上がったグリッドマンの飛び蹴りを食らい、鼻先の角を折られるドリルズ。

「テヤッ!」

 その上担ぎ上げられブン投げられた。

「グリッドォォ・・・・・・」

 まずい。非常にまずい。この流れは、必殺技・・・・・・!

「立ち上がれドリルズ! 8000万フラッシュ!」
「ビィィム!!!」

 光線対閃光、正直どっちがどっちの攻撃が決まったのか分からない。 が、光の
放散が収まればそれは直ぐに判明した。

 立っているのはグリッドマンだった。

 グリッドマンは胸から光を出し、建物を復元していく・・・・・・
 そしてドリルズの立てた塔も消滅・・・・・・したと思いきや、

「こ、これは・・・・・・!」

 誰が仕掛けたのか、塔が突如爆発、強烈な閃光を放った。
 がっくり来て下を向いてた分だけ助かった。それでも眩しさでしばらくボヤけて
いた視界の記憶によると・・・・・・

 グリッドマンは閃光を受けて消滅した。
 おそらくデータを破壊されたのだ。

「勝っ・・・・・・た?」


      ◆   ◆   ◆


 その後数日間、「モンスタークライシス」はサーバーの破損とかでアクセスできなかった。
あれは・・・・・・グリッドマンとは、何者だったんだろうか?
 とりあえず、この黒いフロッピーはもうしばらく預かって置こう。


                                               《 続 》


⇒次回予告

第1話 帰ってきたグリッドマン! (Aパート)

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gt-1



片桐 刀真(カタギリ トウマ)は不幸体質である。
今日も中学からの帰り路、朝からその身に降りかかった災難を数えていた。


      ◆   ◆   ◆


 人生楽あれば苦あり、そうやって両方の天秤が保たれればいいのだが、こうも悪い方ばかり
傾き続けると性格が曲がったり世の中をナナメに見てしまうのもまた必然だろう。
涙の後に悲鳴が出たり、後から来たのに追突されるのはもうゴメンだ。

 あの目覚ましにしろ、あの通行人にしろ、あの廃品回収トラックにしろ、一体俺に何の恨み
があるというのだ。 もしや恨みの処理手順マニュアルに「俺」が受け皿として登録されてい
るのではないか・・・・・・そんな欠陥マニュアルさっさと改定してもらいたい。恨みやら天罰やら
を受けるならもっと然るべき人物がいるだろう。
 例えばアイツ、名前は何だったっけ・・・・・・とにかく今朝のアイツの所に行ったらいいのさ。


      ◆   ◆   ◆


 とにかく焦っていた。
 まず、6時半に鳴るはずの目覚ましが突然ストを起こした。
 味もしない朝食を詰め込み道路に出ると、コンクリートの舗装をなでまわしている通行人に
出くわす。コンクリート・マニアなんて日本にそう多くはないだろうから、大方見等はつくが、
できれば先を急ぎたい、が・・・・・・

「どうかしましたか?」
「ちょ、ちょっと探し物を」

 都会じゃ他人から話かけられるのもティッシュ配りか怪しいアンケートぐらいだから、相手
方も少し動揺している。

「急いでたら、コンタクト、をね」
「それなら僕も・・・・・・」

 そうやって近づいた時に――靴裏に小さな感触を感じた。



 近道をしようと入った裏通りで、その9割を占有するトラックにより撤退を余儀なくされた
俺は、必死に学校へと続く交差路を目指していた。
 あと少し、あの角の先に、栄光の――

 柔らかい感触と共に、体が宙を舞う。
 誰が、こんなトラップを・・・・・・コンティニュー残り1機のアクションゲームがゴール目前で
電池切れを起こしたときのような絶望的な思いの脳みそに、さらにコントローラーが自爆した
ような悲劇が舞い降りる。

 目の前でノートやら文房具やらを振りまきながらふっとんでいるのは、
同じ中学の女子らしい。

 被害者でいるならまだガマンすれば済むが、加害者となれば話は別だ。
 相手への一時被害、風評による二次被害・・・・・・脳細胞を総動員して謝罪の句を考案しつつ、
背中から着地した。
 この場合、痛みを味わう暇は無い。 すぐに体勢を立て直して、口を開く。

「ご、ごめん、急いでて・・・・・・」

 こういう時、自分のボキャブラリーの無さにあきれ返る。

「・・・・・・ううん、私も、周りに注意してなかったから」

g1-3

 そう言ってそそくさと吹き飛んだノートを集めだした彼女、確かクラスで見たことがあるな。
ええと名前は・・・・・・どうもキャラが薄くて出てこない・・・・・・おっと、マズイマズイ。

「手伝います」
「いいです。私が悪いんですから」
「そんな、ぶつかったのは僕の方だし・・・・・・」
「イインデス!」

 俺の手からもぎ取ったノートをカバンにつめ、加えてさらに3つのカバンを抱えて、彼女は
走り去った。
「な、何もあんな言い方しなくたって!」
 と言いつつ、慰謝料を請求されるような状況がなくなったことに内心ホッとする。

「ナーニしてんの! ノロ子! アンタ私を待たせる気!」

 前方30メートル先から飛んでくる甲高い声。
 ええと、アイツは『城ヶ崎 美月』。 間違いない、自己紹介のときの目立つ系オーラが声
にまで乗っていやがる。 他にも2人、従えてるようだ。

「は、はい! いま行きます・・・・・・」

 ああ、カバン持ちか。 どうりで持ってるカバンが多いわけだ。
にしても前時代的だねえ・・・・・・。 『ノロ子』・・・・・・そんなやついたっけ・・・・・・の、の・・・・・・
そうだ、『野口 愛』だっ!

 その直後、足元に残された物体に気づいた。

「何だ? この黒いフロッピーディスク・・・・・・」
 
g1-2

   
      ◆   ◆   ◆


g1-4

「モンスタークライシス」。
 このオンライン・ゲームを攻略することが俺の日課になっている。

 簡単に言えば、自分で「怪獣」をプログラムして都市を破壊しつつ、ミッションをこなし、
さらに別のユーザーが作った怪獣を倒していくゲームだ。防衛軍のしかけたトラップを打ち破
り、最新鋭の戦闘機編隊を火ダルマにする・・・・・・日頃のストレス解消にもってこいだ。
 見ろ!巣に水を入れられたアリのように逃げ惑う非力なニンゲンの姿を!

 と、既に遥か宇宙から来た侵略者気分になっていると、カバンのフロッピーのことを思い出
した。
 どうも会話のきっかけがなくて、今日返しそびれてしまったのだ。

「今時フロッピーなんて、何に使うんだ?」

 こうなると人間制止は効かない。
 外付けのドライブを探し出し、愛用のパソコンに取り付け、起動させる。
 既に脳内では《仮想》ファイルが幾つか再生されているが。

「ぱ、パスワード?」

 『アクセスコードを入力してください』・・・・・・こう来たか。
 いくつか試してみるも、15打数0安打。

「ダメだこりゃ。無駄な時間を使っちまった」

 八つ当たりにキーボードを叩いたのだろうか。

「RE」

 液晶に浮かんだ文字に、無意識にエンターキーを叩いた。

「と、解けた?」

 実行されるファイル。
 が、起動が遅い。

 イラ…イライラ・・・・・・イライライラ・・・・・・
 そろそろこの「イラ」がドミノが出来そうなほど積み重なった時、
 遂に砂時計が消え去った。

「きた!」

 一瞬だった。
 画面が消えて真っ黒になった。
 頭は真っ白になった。

「ま、まさかウィルス・・・・・・そんな・・・・・・まだ・・・・・・ちょ、ちょっと待てよ、
 やっとあそこまで育てたんだぞ、ド、ドリルズ~!」



『Do You Continue?」


 確かそんなメッセージが出たと思う。
 錯乱した俺は、既にエンターを連打していた。


⇒Bパートにつづく