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次回予告

来週の・・・・・ ウルトラマンファイア は

  最終回  未来よさらば
                             
                お送りします


破壊怪獣 ゴルジオス 登場。

最大の危機は去った。
ひとりの宇宙人の命と共に。
しかし、大地の底では、既に新たな影が動き出していた。
人類は、新しい未来を手に入れることができるのか。

来週のウルトラマンファイアをご期待下さい。
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超人間 ケムール人

超人間 ケムール人

11-22


ウルトラマンF 第11話「炎が消える日」第12話「首都脱出命令」に登場。

2018年、深海で発見されたチルソナイト内から出現。
宇宙恐竜ゼロアと3本の巨大塔を使って、自分の生存に適した環境へ
地球を改造しようとした。

その正体は、ゼロアとウルトラマンファイアの戦いによって荒廃した未来に住む地球人。
亜光速宇宙船、タイム・マシンなどを駆使して新天地を探す過程で、
肉体が耐えられず液状に変化させてしまった。
そのため普通の人間の数倍の速度で老化する。

地球を捨てて宇宙に新天地を求めた地球人は、
様々な星に侵略をかけており、その中には「ゼットン星」も存在するらしい。

第12話 首都脱出命令 (Bパート)

←Aパート

33、都心                             

       地震、ゼロアがついに自ら動き出す。
アカツキ「(OFF)とうとうお目覚めか!」
ハラ  「(OFF)こいつさえ倒せば!」
       ライトニングとBLUEの総攻撃、だが全て、吸収されてしまう。
一同  「!!」

       シュッ!

12-4

12-5

       ゼロアから放たれる光線刃、超高速で動くライトニングを一瞬、
       ブースター接合部分で真っ二つにしてしまう。

       墜落するライトニング。

イヌイ 「(OFF)ライトニングが!」
       ゼロア、返す刀、地を走るBLUEを縦真っ二つに。

       ちょうどハラとイヌイの座る間を光線刃が走る。

       半分になったBLUE、落下。

       敵のいなくなったゼロア、無限光線で都市を壊滅させていく。

34、病室外                            

ヒダカ 「リオが・・・・・ケムールに連れ去られた・・・・・!」
キョウコ「ヒダカ君、まだ起きちゃ!」
ヒダカ 「ケムールは人間の思わぬ反撃に、最後のトドメをさそうとしているんだ・・・・・」
       倒れそうになるヒダカ、ぐっと踏みとどまる。

ホシノ 「!? リオの居場所が、分かるかもしれん!」
       その手には、塗装の剥がれた流星バッジ。

35、円盤内                            

       バルーン状のビームシールドに囲われているリオ。
       グッと、お守りでつけていた流星バッジを握っている。

       バッジから救難信号が・・・・・

36、シークレット・ロード                     

       (ホシノ達が乗って帰ってきたため、破壊を免れていた)WINDYを操縦する未来リオ、
       そして助手席に瀕死のヒダカ。
ホシノ 「(無線/OFF)リオの居場所は怪獣の足元だ」
ヒダカ 「了解」

37、旧科学特捜隊作戦室                      

ホシノ 「頼む、もう変身はしないでほしい。LEAD総司令として、
     最悪の結果はどうしても避けなくてはならない」

38、WINDY内                         

ヒダカ 「・・・・・」

39、旧科学特捜隊作戦室                      

ホシノ 「そして、友人として・・・・・ウルトラマンが負ける姿を、
     また見たくはないんだ」

40、WINDY内                         

ヒダカ 「・・・・・それは約束できません」

41、旧科学特捜隊作戦室                      

ホシノ 「なぜだ!?」

42、WINDY内                         

ヒダカ 「ぼくがウルトラマンだからです」

43、円盤内                            

       リオの前に立つケムール人。
リオ  「どうして町を破壊するんです!? 住む所が無いなら、話し合えば!」
ケムール「我ラニ共存ノ意思ハナイ」
リオ  「でも、戦えば、多くの命が失われます! それはあなた達も同じですよ!」
ケムール「命、ワカラナイ。命トハ何カ」
リオ  「!」

       円盤の壁が壊され、WINDYが突っ込んでくる。

ヒダカ 「教えてやろう。それは生き物、一つ一つに灯る炎だ」
ケムール「!? ウルトラマン・・・・・!!」

ヒダカ 「全ての生き物が持っているもの。それは命、未来、
     そして希望だ」
       走るヒダカ、ショットでリオのビームシールドを
       瞬時に破壊する。

ヒダカ 「来い!」
       走ってくるリオ。
       そこを、ケムール人のビームが狙う。

       撃ち返そうとするヒダカ、だがここで、力が抜け倒れてしまう。

       撃たれるリオ、の前に未来リオが割って入る。
       撃ち抜かれる未来リオ。

ヒダカ 「くっ!」
       倒れた体勢のままでケムール人を撃つヒダカ。
       消滅するケムール人。

44、都心                             

       透明迷彩を失い、瓦礫の都市に墜落する円盤。

45、円盤内                            

未来リオ「お願いします・・・・・やっぱりゼロアを倒せるのは、
     隊長・・・・しかいません・・・・・」
       ヒダカ、そっとブレイズタイマーを2人のリオに手渡す。

ヒダカ 「これは、君達に希望の炎がある証だ」
リオ  「希望・・・・・」

ヒダカ 「君達人間が、今度こそ新しい、立派な未来を創り上げた時、受け取りに帰る」

       ゆっくりと出て行こうとするヒダカに、
リオ  「待ってください、これを・・・・・」
       流星バッジを手渡す。
リオ  「おじいちゃんからもらったお守りです。これがあれば、
     どんな敵でも・・・・・どんな事でも・・・・・
     絶対、絶対に乗り越えられます」
ヒダカ 「―――わかった」

46、都心                             

       光線刃が襲いくる地上で、全然効かないが
       それでも懲りずにショットを撃ち続けていたハラ達。

       そこをヒダカが走り抜ける。
イヌイ 「ヒダカさん!?」
ハラ  「大将!? そっちは危ねエ!!」

ヒダカ 「ボカァ不死鳥、すぐ帰って来るさ!」
       ヒダカ、ゼロアに向かっていく―――

47、円盤内                            

       リオの手の中で、ブレイズタイマーのリミットゾーンが開く。
       その輝きと、ファイアの変身が重なって―――

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48、都心                             

       Burst Limitのファイア、カラータイマーが赤々と輝く。(点滅なし)

12-6

       数秒のにらみ合いから、左右のフェザースラッシュ
       光線刃にはじき壊される。

       さらにファイア、ダブルフェザー・リング
       が、それも胸のブラックホール・ゾーンに吸収されてしまう。

       妖しく左右に揺れながら一気に間合いをつめるゼロア、

12-8

       手刀一撃でファイアをビルの瓦礫にふきとばす。

ファイア「ダハーッ!」

49、避難所                            

       大苦戦のファイアの姿をモニターで見ている人々。
       子供の手には、一度捨てたはずの人形が戻っている・・・・・

50、都心                             

       ファイア、全霊を込めたソルゼウム光線の構え。

12-7

51、その地上                           

未来リオ「いけない・・・・・また吸収される! 滅亡が・・・・・」
リオ  「大丈夫! まだ炎は燃えているもの!」
       その手のタイマー、リミッターがじわじわと降りてくる。

52、都心                             

       激しく点滅するカラータイマー。
       ゼロア、既に光線を吸収する構え。

ファイア「シュワッ!」

       放たれるソルゼウム光線

       しかし、それはゼロアではなく、その背後、3本目の塔を破壊した。

       さらに身構えて一瞬隙を作ったゼロアに、ウルトラアーチ

       空高く投げ上げられたゼロア。

       ファイア、全力を込めて飛び上がり、そのまま宇宙へ運んでいく。

12-9

       皆が空を見上げに、口々に、
    「ウルトラマン!」
       と叫び――




53、太陽付近                           

12-10

       暴れるゼロア、ついにファイアを弾き飛ばすが、太陽の引力圏に捕まる。

       ファイア、そこに切り札、ソルゼウム光線

12-13


       しかしゼロア、胸からの光線でソルゼウムを反射。

       打ち返された光線がカラータイマーを直撃、粉砕する。
       真っ赤な光を放ち、光の粒子となり始めるファイア。

       しかし、さらに光線を浴びせられながらも、体ごと押し返していき、ついにゼロアと組み合う。

12-11

       そのままゼロアともども太陽に突入、
       プロミネンスの中に消える―――。

12-12





       爆発。



54、都心・地上                          

       ブレイズタイマーの光が消える。

リオ  「(ブレイズタイマーを見つめて)炎が・・・・・消えた・・・・・」
       倒れる未来リオ。
       抱き起こすリオ、その未来リオの手は液状に変化していた。
リオ  「!」
未来リオ「時空移動に耐えるには、肉体を変えなければならなかった
     の・・・・・なぜ私達が絶望したか・・・・・これ・・・・・未来の私達の姿こそ、
     あのケムール人だったからよ」

リオ  「!?」

未来リオ「崩壊した地球を脱出し、液体の体で長い放浪生活を送るうちに
     元の姿への戻り方も忘れ・・・・・他の惑星を侵略し・・・・・ついには実の故郷まで・・・・・」

       未来リオの姿が消え出す。

未来リオ「でも、私がいなくなるということは、未来が変われるということ・・・・・
     希望・・・・・ウル・・・・・ヒダカ隊長が、残してくれたんだから・・・・・」

リオ  「きっと・・・・・きっと私たちは!」
       ハラ達がリオを見つける。

未来リオ「未来で会いましょう・・・・・新しい未来で・・・」
       未来リオ、溶けて消えてしまう。

       無言でリオの周りに集まるハラ達。
       涙をふいて立ち上がるリオ、太陽を見上げる。






       グラグラグラ・・・・・
       揺れる大地。

サワタリ「どうした!? 塔は全て破壊したはずだぞ!」
イヌイ 「(シーバーを開いて)大地震がくる・・・・・間に合わなかった・・・・・!?」

一同  「何!!」

サワタリ「脱出だ! 全員脱出せよ!」

55、都心・全景                          

       大地震、崩壊する都心―――
                            (F・O)

                      《 以下次回 》


<登場怪獣>

超人間 ケムール人

2018年、深海で発見されたチルソナイト内から出現。
宇宙恐竜ゼロアと3本の巨大塔を使って、自分の生存に適した環境へ
地球を改造しようとした。

その正体は、ゼロアとウルトラマンファイアの戦いによって荒廃した未来に住む地球人。
亜光速宇宙船、タイム・マシンなどを駆使して新天地を探す過程で、
肉体が耐えられず液状に変化させてしまった。
そのため普通の人間の数倍の速度で老化する。

宇宙恐竜 ゼロア

ケムール人に操られ、チルソナイトから3本の巨塔と共に出現した宇宙恐竜。
頭頂部からは自在に軌道をコントロールし、敵を迎撃する無限軌道光線を、
腹部のブラックホール・ゾーンはあらゆる熱量・光線を吸収する。
さらに空間を歪めて移動し、打撃も強力。
その攻防一体の能力から仇名は「白いゼットン」。

  ◆   ◆   ◆

事実上の最終回。

11話と合わせてこれまでの話の伏線を拾い上げる回です。

1話⇒深海でチルソナイト発見
2話⇒超遠距離航行宇宙船開発
3話⇒ウルトラマンの寿命
4話⇒ソードWHITE機登場
8話⇒時間航行(タイム・マシン)の秘密裏の開発
10話⇒デラ星人が人体液状化のテクノロジーを残す

…と少しずつ置いてきた話はまとまったでしょうか?

そこにケムール人=未来人類説と「さらばウルトラマン」を絡めた一編です。
ケムール=未来人類説は「ウルトラQ倶楽部」の「2025年の使者」「諸人こぞりて」の話で
半公式化したのかな?

そして本編で書かなかった設定。
(未来)ゼロア戦で荒廃した地球、新天地を探査する宇宙船に乗り込むため
    液体化実験を受ける未来リオ。このときケムール人の正体が地球人
    だったことに気づく。

(未来)未来リオ、開発中のタイム・マシンを奪い2018年の世界へ。
    ヒダカ=ウルトラマンを殺害し歴史を変えようとする。

(未来)人類宇宙へ。亜光速航行・時間航行の果て、一部は時間を飛び越え
    ゼットン星を侵略(⇒後地球へ)。一部はチルソナイト内で太古の地球に落下。
    既にケムール化。故郷であることは忘れている。

なぜゼットン星人とケムール人は同じ姿なのか?等の疑問の処理もあり、でした。

ケムール人はウルトラシリーズ最初の宇宙人(※制作順、放映順ではセミ人間が先)であり
意図して「さらば~」でゼットン星人として登板したのかはさておき因縁の相手。
「宇宙恐竜」とセットで出演をお願いしました。

そしてファイアの最期。1話を残して殉職です。
彼の元の任務は、
「初代」ウルトラマンの地球人との接触がその後どういう影響を与えているのかの調査。
…最近公式で地球防衛が光の国の出世コースみたいになってるからね。
そこまで入れ込むには何かしら理由が必要だと。「腐れ縁」?いやいや。

1クールの中にまとめるのが難しかったけれど、
もっと「死期が迫ってるけどなりゆきで地球守ってるうちに、
段々人間に情が移っていく姿」を表現したかった。



⇒次回予告

第12話 首都脱出命令 (Aパート)

空想特撮シリーズ
ウルトラマンファイア


   首都脱出命令

        
登場人物

      ヒダカ・マコト
      ナナセ・リオ /2020年のリオ(二役)
      ハラ・カツヒコ
      イヌイ・ケイスケ

      アカツキ・マヤ
      イザキ・シュウジ
      ムカイ・イチロウ
      サワタリ・イサミ

      ホシノ・イサム

      トヤマ・ヨシマサ
      クサカベ・キョウコ
      シライシ主任
      カミコウチ博士
      
      少年


      超人間ケムール人
      宇宙恐竜ゼロア

      ウルトラマンファイア


1、 タイトル                            

      「ウルトラQ 空想特撮シリーズ」
 「ウルトラマンファイア」
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      「首都脱出命令」

12t

(F・I)  クレジット・タイトル―――        (F・O)

      「宇宙恐竜ゼロア 登場」

12-tm

2、 LEAD基地・周辺                       

12-1

       ケムール人とファイアの戦い、激しく劣勢のファイア。
       もう時間が無い。

3、 格納庫                             

未来リオ「終わりだわ。形は少し違うけど、ここで・・・・・破滅の爆発が起きる」
リオ  「違う! ウルトラマンは・・・・・隊長は帰ってきます!
     いつもみたいに!」

4、 基地周辺                            

       ファイア渾身の手刀がケムール人の触覚を切り落とす。
       すると、そこから泡を吹き、みるみる溶けていくケムール人。

       勝利を確認する間もなく消える。

5、 その地上                            

       倒れているヒダカの元に、リオ、ホシノ、キョウコ、未来リオが走ってくる。

       ブレイズタイマーを拾うキョウコ。

キョウコ「時間が切れる直前、ぎりぎりで爆発を防いだのね」
リオ  「隊長! 隊長!」
       うっすらと眼を開けるヒダカ。
ヒダカ 「な。ちゃんと帰ってきたろ・・・・・」
       じっと黙る未来リオ。
キョウコ「さあ、メディカルに運ぶの手伝って!」

6、 上空                              

       全速力で飛ぶアースソードBLUE

7、 BLUE内                           

サワタリ「怪獣そのものは暴れていないのか」
ムカイ 「ですが問題は深刻です。(モニターが表示される)

11-13

     怪獣と共に落下した3つの柱、これがケムール人のいう惑星改造兵器です」

       モニターには地底断面図が出ている。
12-2

イヌイ 「超密度超質量の柱が、恐ろしいスピードで地中にドンドン伸びて、列島下のプレートを破壊しています。
     このままマントル・・・・・核まで到達すれば、地球のバランスがオカシクなって、
     中から崩壊してしまう!」
ハラ  「・・・・・そいつをぶっ壊さない限り、オレたちはお終いか」
イザキ 「でもLEADの装備は全てあの怪獣に吸収された。
     現有戦力じゃ敵わないぞ・・・・・」

シライシ「だからこそ、今まで使ってなかった隠し玉を使う」
       後部シートから顔を出すシライシ。

イヌイ 「げ、シライシさん、乗ってたんスか!?」

カミコウチ
    「私が技術協力だ」
       さらにカミコウチ出現。

ムカイ 「博士まで・・・・・」
アカツキ「着いた! 第三基地だ!」

8、 第三基地・格納庫                       

       出撃ハッチに向け、歩くFAST。
カミコウチ
    「ソードRED本体の機動性、イレイザーの攻撃性、ブースターの高速性、
     その全てを両立させるのは機体が耐久できず不可能であった。
     そこでテスト機であるソード・WHITEの装甲をベースに、一から作り直し・・・・・」
サワタリ「時間がありません。要点をおねがいします」
カミコウチ
    「(残念そうに)・・・・・コホン。LEAD極東支部、最高全ての力を注いである。
     『閃光』、ライトニング・ソードだ!!」
       照明を浴び、全貌を現すライトニング・ソード

9、 格納庫・別の場所                       

       ソードBLUEのメンテナンスが終わる。
シライシ「何とか応急処置は施した。本当にこれで出るのか!?」
イヌイ 「一応、自分たちの機体っスからね」
ハラ  「んだ。いつもどおりが一番力が出んだよ」
シライシ「よし、その心意気買った! アンチグラビティ・イワモトをありったけ搭載してやるから、
     ひと暴れして来い!」
イヌイ 「アンチグラビティ・・・・・ペンシル爆弾!」
ハラ  「ようし、いくぜえ!」

10、富士上空                           

       富士をバックに、飛び立つライトニング・ソード、
       続くソードBLUE。

11、ライトニング                         

アカツキ「ちゃんとついてこいよ、特専!」

12、BLUE                           

ハラ  「おうおう、FASTが俺達を心配してくれるなんてな」
イヌイ 「人間の底力って奴を、見せてやろうじゃないっスか!」

13、上空                             

サワタリ「(OFF)これより作戦を伝える。我々の攻撃目標は
     怪獣ゼロアにあらず、3本の柱を撃つ! 各員、総力を結集せよ!」
       都心が見えてくる。
トヤマ 「(無線/OFF)待て! 君達!」
アカツキ「なぜです!?」

14、LEAD基地・仮作戦室                    

トヤマ 「まだ大勢の人々が都心に残っている。避難が進んでいないのだ!」

15、都心界隈                           

       全てを諦めた人々が、無気力に座っている。

16、LEAD基地内                            

       ヒダカに肩を貸すホシノとリオ、彼等はメディカルセンターに向かっている。
アカツキ「(基地内無線/OFF)これじゃ攻撃ができない!」
イザキ 「(基地内無線/OFF)副指令、何か策は!?」
トヤマ 「(基地内無線/OFF)私一人じゃどうにもならん!」
       ヒダカが未来リオの方を向く。
ヒダカ 「君・・・・・人々に同じ夢を見せる、あれはどうやったんだ!?」

       銀色の小箱。

未来リオ「これ・・・・・ブレインウェーブ装置。人間の脳の眠っている部分へ直接刺激を送れる・・・・・」
ヒダカ 「それでみんなに呼びかける」
リオ  「でも、なんて・・・・・?」
ヒダカ 「言葉は要らない。私の火種を少しずつ分け与えるだけだ」

        ブレイズタイマーを握り、装置に念波を送るヒダカ。

17、都心部各所                          

12-3

       人々の心に灯る、炎のイメージ。
ヒダカ 「(OFF)人間の心には炎がある・・・・・。今はその火は小さいかもしれない。
     しかし、あきらめず燃やし続け、そして集まれば、それは大きい、消して消えることの無い
     炎になる。あきらめては・・・・・いけない!」
        人々に少しずつ、生気が戻る。
        急に命が惜しくなり、再び逃げ出す人々。

        方面隊員達も気力を取り戻し、首都脱出は急ピッチで進む。

        サワタリ達や、トヤマ、リオ達にも、その炎が届く。

18、基地内                            

       倒れるヒダカ、ブレイズタイマーの光が一気に小さくなる。
リオ  「隊長!」

19、都心上空                           

トヤマ 「(無線/OFF)避難完了! さあ、行け!」
サワタリ「(OFF)いざ、攻撃開始!」
       旋回する2機。

20、ライトニング                         

イザキ 「ブースト全開! スタビライザー正常!」
ムカイ 「主砲、レベル7!」
アカツキ「突入します!」

21、都心                             

       全速でゼロアに接近するライトニング。
       捕捉、無限軌道光線を放つゼロア。

       しかしライトニング、凄まじいスピードで次々かわしていく。

22、ライトニング                         

       Gに耐えるFAST。

23、都心                             

サワタリ「(OFF)一番目標、確認!」
       ビルを潰してそびえ立つ黒色の巨大塔。
       依然放たれる光線をかわし、かわし、かわしながら急上昇。

24、ライトニング 
                        

ムカイ 「主砲、レベルMAX! 充填完了!」
サワタリ「ネオマルサイトレーザー、てっ!!」

25、都心                             

       塔の先からその根元まで、一気に閃光が放たれる。
       爆発、崩壊する塔。

26、都心・ビルの谷間                       

       道路に擦るほどの低空飛行で塔に近づくソードBLUE。
ハラ  「(OFF)うほー! 早い早い」

27、BLUE                           

ハラ  「FASTがあいつを引き付けているおかげで、こっちへの攻撃は手薄だな」
イヌイ 「2番目標、来たっ!」
ハラ  「よおっしゃ・・・・・」
       被弾、激震。

28、都心・地上                          

       ブースターが破壊され、瓦礫で荒れた道路でスリップするBLUE。
ハラ  「(OFF)くっそォ、見つかっちまった!」
イヌイ 「(OFF)ブースター離脱、走って行くっ!」
       ブースターを捨て、リパルサーリフトで無理やり
       疾走するBLUE。

29、BLUE                           

イヌイ 「アンチ・グラビティ弾、全弾発射!!」

30、都心                            

       BLUEから次々と発射されるアンチ・グラビティ弾、
       塔は光を放ち、木っ端微塵に爆散する。

31、病室                             

キョウコ「メディカルが無事でよかったわ。でもさすがの不死鳥も・・・・・ボロボロね・・・・・」
       ヒダカに付き添うリオと、未来リオ。
ホシノ 「(入ってきて)サワタリ隊長達が善戦している!」
       未来リオの方を向いて、
ホシノ 「これは、君の言う未来が変わるかもしれないぞ」

未来リオ「無理よ・・・・・未来は定められている・・・・・たぶん・・・・・」
リオ  「たぶん、になったわね」
未来リオ「まだ、ゼロアがいる」

ヒダカ 「う・・・・・」
       細く、眼を開けるヒダカ。
リオ  「隊長!」
ヒダカ 「水が、飲みたいかな・・・・・」
リオ  「私が汲んで来ます!」

       病室をでるリオ。

リオ  「(OFF)きゃあああ!」
ホシノ 「リオ!?」
       ホシノ達、慌てて外へ。

32、病室外                            

ケムール「(OFF)フォフォフォフォ・・・・・」
       不気味なケムール人の声を残し、リオの姿が消えた。


⇒Bパートにつづく

次回予告

来週の・・・・・ ウルトラマンファイア は

          首都脱出命令
                          
             お送りします


宇宙恐竜 ゼロア
超人間 ケムール人 登場。

地球の核へと突き進む3本の塔。
最強の宇宙恐竜とケムール人の前に絶体絶命の危機に陥るLEAD。
そして、遂に迎えるウルトラマンファイア最期の時。

来週のウルトラマンファイアをご期待下さい。

提供は、鷹見作品工業株式会社でございました。

宇宙恐竜 ゼロア

宇宙恐竜 ゼロア

zeroa


ウルトラマンF 第11話「炎が消える日」第12話「首都脱出命令」に登場。

ケムール人に操られ、チルソナイトから3本の巨塔と共に出現した宇宙恐竜。
頭頂部からは自在に軌道をコントロールし、敵を迎撃する無限軌道光線を、
腹部のブラックホール・ゾーンはあらゆる熱量・光線を吸収する。
さらに空間を歪めて移動し、打撃も強力。
その攻防一体の能力から仇名は「白いゼットン」。

名前は「始まり」から「0(ゼロ)」+「あ(平仮名の最初の文字」

スタイルはゼットン同様、甲虫をベースに幾何学模様で形成。
頭・手先・足先で正五角形、
手先と腕が二等辺三角形。

#11 炎が消える日 (Bパート)

←Aパート

21、格納庫 

11-18
                           
トヤマ 「(無線/OFF)東京都心に怪物体が全部で4つ・・・・・出現しました!
     現地の被害は・・・・・甚大!
     ご指示を!総司令・・・・・」
ホシノ 「(シーバーで通信中)落ち着いて人々の避難を最優先しなさい。
     (格納庫を見て)ただ、こちらの装備は使えそうに無い。
     上海と南太平洋に応援を頼め。
     私は今そちらに動けない、指揮を頼むぞ、副指令!」
トヤマ 「(無線/OFF)り、了解!」

ホシノ 「彼等は何をするつもりなんだ」
未来リオ「地上の、掃除です」

22、都心                             

       ブースターを換装して
       すぐさま到着した上海ソード編隊。

11-20

       ゼロアに集中砲火をかけるが、全ての攻撃が
       その胸部のブラックホール・ゾーンに吸収されてしまう。

       頭部から放たれる無限軌道光線。

11-19

       光線はソード機を一機づつ追尾し撃墜する。

11-21

       ゼロア、一歩も動かず編隊を全滅させる。

23、ロケット基地                         

       各国から発射される大陸間弾道弾。

24、都心                             

       ゼロア目掛けて飛んでくる弾道弾、これも吸収されてしまう。

25、その地上                           

       逃げていた人々が足を止める。

女   「思い出した・・・・・夢の通りだ」
男1  「そうだ、ウルトラマンでも敵わなかった奴だ。俺達は
     今日、滅んじまうんだ」
男2  「俺も覚えてる・・・・・じゃあ、逃げても無駄だ・・・・・」

       次々と避難をやめる者が続出する。
       避難誘導をしていた方面隊も、

方面隊長「どうした、皆さん、早く、早く避難を!」
方面隊員「無駄ですよ・・・・・もう人類に勝ち目はないんですから」

       隊員達も諦め、仕事を放棄し始める。

方面隊長「おまえら・・・・・」

       ゼロアに眼をやる。

       微動もせず全ての攻撃を防ぎ、無限軌道光線は遥か遠くの街を焼き払う。
       無言のプレッシャー。

方面隊長「そうか・・・・・ウルトラマンでも守れなかったんだ」
       人形が捨てられている。

26、LEAD基地・格納庫直通路                  

キョウコ「ヒダカ君、その体では無理よ!」

       ふらついて壁伝いながらもヒダカが歩いてくる。
ヒダカ 「絶望が広がっている・・・・・。人間の心から、炎が消えていくようだ。
     このままでは、本当に・・・・・」
       格納庫に辿り着く。

27、格納庫                            

ムカイ 「(シーバー映像を見ながら)マルサイトイレイザーも、スパイナーミサイルも、
      全て吸収された・・・・・」
イヌイ 「まさに、未来に向かってシナリオが進んでいる」
ハラ  「おいワン公! 俺達が諦めてどうすんだァ!」
イザキ 「じゃあ何か、打つ手があるかい? ハラ隊員」
ハラ  「ウムム・・・・・。やっぱり・・・・・もう・・・・・終わりか・・・・・」

       背後から声。

ヒダカ 「(明るく)どうしたみんな! 諦めるのはLEADの仕事じゃないだろ!」

       一同、ふらつきながらも歩いてくるヒダカを見つけ驚く。


       が、そのヒダカを未来リオの銃口が狙う。


リオ  「!」


       ショットから放たれるビーム、ヒダカ、撃たれる。

リオ  「な・・・・・なんてこと!」

       2人のリオ、取っ組み合いになる。
未来リオ「私達の力ではゼロアを倒せなかった。そして彼、
      ウルトラマンの力を持ってしても・・・・・
      …彼が!ウルトラマンさえいなければ、私達は苦しまないで済む!」

全員(ホシノ・キョウコ以外)
    「ヒダカが・・・・・ウルトラマン!?」
リオ  「隊長が・・・・・!!」

ハラ  「オイ待てよ、こんなときに変な冗談・・・・・」
       撃たれたヒダカ、腹の傷を押さえながらも立ち上がる。

       その姿に注目する一同。

ヒダカ 「いかにも・・・・・私はM78星雲、光の国の者だ」

未来リオ「・・・・・そんなにまでなって、なぜ人間を守ろうとするんです!?
     私達は自分から、絶望を受け入れるというのに!」

ヒダカ 「君達に・・・・・私達に似た光があったからだ。
     五十年前・・・・・それは偶然だったが、私達は初めて地球人と出会った。
     彼は、幾度の危機に襲われた地球人に、光を与えた。
     その光は、危機と戦うための勇気・・・・・力・・・・・兵器にも変わる」

ホシノ 「そうだ・・・・・。彼に出会ってから、私達は彼に近づこうと科学を進歩させてきた。
     彼の存在が、私達をここまで導いた・・・・・」

ヒダカ 「私の使命は、その行為が正しいことであったか、
     君達の可能性を確認することだった。光は君達を豊かにするが、
     破滅へも導くことができる。
     しかし
     まだ、君達の光が放つ光は小さい。その影も同じだ。
     ・・・・・その光を失うにはまだ早過ぎる。
     だから私は、君達のために戦う」

       ブレイズタイマーを取り出すヒダカ。

キョウコ「いけない! いま力を出せば、あなたは死ぬわ!」
ヒダカ 「僕は『不死鳥』。帰ってくるさ」

       動揺する一同。

イヌイ 「ヒダカさん・・・・・」
ハラ  「大将・・・・・」

       2人のリオに目をやるヒダカ。

       その目の前で、変身する。


28、LEAD基地・外                       

       チルソナイトに破壊された穴から昇る光の柱。
       現れたウルトラマンファイア。

       しかし、すぐに膝をつく。
       鳴り出すカラータイマー。

11-23

29、格納庫                            

未来リオ「もう空さえ飛べない・・・・・未来は変わらないわ」
リオ  「そんなことありません! 私達が・・・・・私達自身の手で
     怪獣を倒せば!」

サワタリ「そうか、我々の力だけで勝利すれば、ウルトラマンの爆発も起こらない」
イヌイ 「でも、ソードは全滅っス。自分達には武器が無い」
ハラ  「あるだろ、ここ!(と、胸を叩く)気持ちだ、気持ち!」
イヌイ 「精神論が通じる場合じゃないっスよ・・・・・」

シライシ「(遠くから現れ)武器ならあるぞ!」
一同  「!」

シライシ「第三基地は工場だ。そこならまだ戦力はある!」
イザキ 「でも、第三基地までどうやっていけば・・・・・」

       ゲージが開き、現れるソードBLUE。

シライシ「特専が毎度毎度墜落させるから、修理房に1機残ってたんだ。
     飛行ぐらいならできる」

サワタリ「よし、総員、ソードBLUEで第三基地に出撃!」
アカツキ・イザキ・ムカイ・ハラ・イヌイ
    「了解!」

ホシノ 「サワタリ隊長、私はここで、ウルトラマンと共にいる」
リオ  「(未来リオを押さえ込んだまま)私も・・・・・」
サワタリ「了解しました(敬礼)」
ホシノ 「頼む」

       その様子を上から・・・・・液体から頭だけ実体化させ、
      ケムール人が見ている。

    ×        ×          ×

      ソードBLUE、発進スタンバイ。

31、ソードBLUE                        

      6人乗り、満席のBLUE。
      アカツキが機動レバーを引く。

サワタリ「ソードBLUE、発進!」

32、基地・外                            

      基地に空いた穴から浮上するBLUE。
      しかし、外に出た瞬間、ガシリ、と巨大な腕に掴まれ、飛び立てない。

      巨大化したケムール人が、BLUEを捕まえた。

11-22

33、BLUE                           

アカツキ「隊長、このままでは!」
サワタリ「クウ・・・・・(はっ)!」

34、基地・外                            

      ファイア、巨大ケムール人の腕に掴みかかり、
      その手からBLUE機を解放する。

      だが、体力のないファイア、弾き飛ばされる。
      それでも必死にケムール人に立ちはだかる。

35、BLUE                           

サワタリ「行くぞ! 我々LEADは、ウルトラマンの信頼に全力で答える!」

36、基地・外                            

      飛び立つソードBLUE―――

                            《 続 》

⇒次回予告

#11 炎が消える日 (Aパート)

空想特撮シリーズ
ウルトラマンファイア

   炎が消える日


登場人物

      ヒダカ・マコト
      ナナセ・リオ /2020年のリオ
      ハラ・カツヒコ
      イヌイ・ケイスケ

      アカツキ・マヤ
      イザキ・シュウジ
      ムカイ・イチロウ
      サワタリ・イサミ

      ホシノ・イサム

      トヤマ・ヨシマサ
      クサカベ・キョウコ
      シライシ主任
      カミコウチ博士
      
助手1
      助手2
      方面隊長
      方面隊員
      女
      男1
      男2

      超人間ケムール人
      宇宙恐竜ゼロア

      ウルトラマンファイア


1、都市(夜)                           

      「ウルトラQ 空想特撮シリーズ」
aban1

aban2

aban3

aban4

aban5


11-3

       空に、巨大な隕石(チルソナイト)が浮かぶ。

N   「それは不思議な夜だった。全ての者が、普段は夜に寝床につかない者まで、
     皆同じ夢を見たのだった」

2、都市  
                            
       赤い空、壊滅した都市。
       撃墜されたソードの残骸。

       ファイアと宇宙恐竜ゼロアが戦っている。

11-1

       そのカラータイマーは激しく点滅、ゼロアに全く歯が立たない。
       タイマーが鳴り響き、体内エネルギーが暴走・漏れ出し・・・・・爆発。

11-2

       ゼロアも誘爆、地上は壊滅した。
N   「しかし、目覚めたとき、その夢は忘れ去られた」

3、タイトル                            

      「ウルトラマンファイア」
aban6

      「炎が消える日」

11-t

(F・I)  クレジット・タイトル―――       (F・O)

      「超人間ケムール人 登場」

11-tb

4、東京郊外・安らぎの碑                      

11-4

      「安らぎの碑」と印された塔に、花を手向けるリオ、合掌。
      ホシノ司令も胸に手を当て黙祷。
ホシノ 「この碑は怪獣災害で命を失った人達のために建てられ、
     平和への誓いを示すものだ。一度連れてこようと思っていたんだよ」
リオ  「天気も穏やか、事件もないし、こんな平和な日が、ずっと続いたらな・・・・・」

5、LEAD基地・食堂                       

       ハラ・イヌイがのんきに食事をとっているテーブルへ、
       カレーの大盛皿を持ったヒダカがやってくる。

       ヒダカ、顔色が悪い。

イヌイ 「あれ、また寝不足っスか?」
ヒダカ 「あ、ああ。ちょっと体が重くてな・・・・・(カレーを差出し)食うか?」
ハラ  「じゃ、遠慮なく」
       一口、と食べたハラの舌が炎上する。
ハラ  「み、水!! 水!!」
イヌイ 「まったく。ヒダカさんが超辛党だってこと知ってたくせに」

  バタリ、とイスから転げるヒダカ。

ハラ  「大将!?」
イヌイ 「ヒダカさん!」

       大騒ぎになる食堂。
       ヒダカは呼びかけに答えなかった。

6、格納庫                            

       移送ヘリコプターが着陸する。

N   「この隕石を覚えているだろうか・・・・・・。あの時、深海で
     怪獣アランガに襲われた探査艇が発見していた隕石である。
     それがこの日、数億年ぶりに陸上に現れたのであった」

       ヘリに積まれていたのは隕石
       (チルソナイト=第1話で行方不明になった物)。

7、モニター                           

11-5

       チルソナイトが流れ着いた海岸の画像。
カミコウチ
     「(OFF)こんなノドカな日は、研究室なんかにこもらんでいたいがね」
助手1 「(OFF)漁協に引き取るように強く要請されまして。
     先日になって突然海岸にうちあげられたそうです」

8、ブレーンズフロア・研究室                   

       その大きさで研究室の大部分を占拠した隕石。
       見上げるカミコウチと、その助手二人。
カミコウチ
    「とりあえず、内部を透過して、ナニモンか調べてみるか。
     ・・・・・この表面、随分と長く海の底で寝ていたようだ」

    表面の泥をぬぐうと、銀(多少青め)色の表面が出てくる。
カミコウチ
    「うーん、この質感は・・・・・ウーム、ウーム」

       隕石の底から怪しい液体がじわじわ染み出し、カミコウチ達の足元へ。

カミコウチ
    「そうだ。宇宙金属チルソナイトだ・・・・・
     !?(体が沈み出す)    ウワーッ!」

       2人の助手も同じように液体に吸い込まれていく。
       と、液体が徐々に立体を作り上げ、終いにカミコウチ達の体を形作る。

9、ひとけのない道路                        

       リオとホシノの乗った特装車WINDYが走っている。

10、特装車WINDY                          

リオ  「久しぶりにお話できて楽しかったです」
ホシノ 「はは、それはよかった。例え3時間でも、休みをくれたみんなに感謝しよう」

リオ  「一度聞いてみたかったんですけど、おじいちゃんが昔、
     隊員だった頃、一番苦戦した怪獣は何だったんですか?」
ホシノ 「そうだな、一番強い怪獣。最大の怪獣は・・・・・人間かも
     しれない」

リオ  「人間?」

ホシノ 「確かに、いままで色んな奴と戦った。そしてウルトラマンに
     何度も助けられた・・・・・。
     だが無敵のウルトラマンを目標に、人間は科学や装備を発展させ、
     自分の手で怪獣を打ち倒すまでになった・・・・。
     でも、その力の使い方を間違えば、人間も・・・・・・」

11-6

       正面の道路に黒服の女が立っている。
       慌ててハンドルを切るリオ。

11、道路                             

       辛うじて女を避けるWINDY。

12、WINDY                          

リオ  「あ、危なかった。なんで急に人が!?」
ホシノ 「LEAD隊員たるもの、常に周りに注意を向けてなければならんぞ」

リオ  「でも・・・・・(バックミラーを見る)!」

       女がWINDYに向かって走ってくる。

リオ  「わ、わ!」
       思わず速度を上げるWINDY。
ホシノ 「急にどうした、リオ!?」
       動転しているリオ、ふと横を見ると、

       すたァん、すたァん・・・・・

       女がWINDYに併走している。

リオ  「きゃあ!」

       女はWINDYを追い越して走る。

       と、タァン! 跳ねて見えなくなる。

リオ  「消えた!?」

       次の瞬間、ボンネットに着地する女!
       女の顔を見て、驚くリオ、ホシノ。

       その顔は・・・・・リオ隊員そのもの、全く同じ顔であった。

       リオ、思わず急ハンドル。

13、道路                             

       スリップ、大回転して止まるWINDY。
       ボンネットに乗る女、顔色ひとつ変えず、

女   「早く、早く基地に連れて行って!」

14、メディカルフロア・病室                    

ヒダカ 「ちょっと疲れが溜まっただけだ。心配ない、心配ない」
イヌイ 「そうっスか・・・・・さすがの不死鳥も、やっぱり疲れはするんスね」
ハラ  「じゃ、ドクター、大将を頼むぜ」
キョウコ「はいはーい」

       病室を出るハラ、イヌイ。

キョウコ「あれでよかったのね」
ヒダカ 「・・・・・」
       汗を滝のように流し、苦しむヒダカ。
キョウコ「体温が常人のものじゃないわ。よっぽど無理を重ねたようね。
     ヒダカ・・・・・いいえ・・・・・・
     ウルトラマン」
ヒダカ 「・・・・・はは、ばれてたか」
キョウコ「元々のヒダカ君が変わり者だったから気づかれなかったみたいだけど、
     普通プロの目は誤魔化せないわ。
     レントゲンも絶対とらなかったしね」
ヒダカ 「・・・・・」
キョウコ「確かに人間にとってあなたの力は大きかった。でも、
     あなたの力を借りなくても・・・・・ま、多少被害は大きく
     なるだろうけど、人間は怪獣を倒せるだけの力を持っているわ。
     この辺で、少し休んでもいいんじゃない?」

ヒダカ 「私の命は・・・・・・もうすぐ消える」
       ブレイズタイマーを取り出す。

ヒダカ 「私の中で暴走する、太陽エネルギーを抑えられなくなった。
     いつ戦いの最中に爆発するかわからない。そうなる前に・・・・・
     私は地球を去ることに決めた」
キョウコ「そう・・・・・・」

       グラリ!

       突然、基地に激震が走る。

16、シークレット・ロード                     

       全速力で走るWINDY。

17、WINDY                          

       運転席のリオ、助手席にホシノ、後部席にもう1人のリオ。
リオ  「あなた、どこから、どうやって、何しに来たんですか!?
     それに、なんで私と同じ顔をしているんです!?」

女   「私は2020年の時間上の地球から来た」
リオ  「2020年? 2年後・・・・・?」

未来リオ「西暦2018年の今日、地球の崩壊が起きる・・・・・!」

       パラララ、ホシノのシーバーに通信が入る。
トヤマ 「総司令・・・・・基地が・・・・・基地が!!」
ホシノ 「どうした!? トヤマ!?」

15、格納庫                            

隊員1 「博士、何を・・・・・!?」
       気絶する隊員。

       そこに、カミコウチ博士と2人の助手が。
       ソード各機が配置された格納庫。
       ぎりぎりと手を握るカミコウチ。

       ドドドン!

11-8

       次々と爆破されるソード。
アカツキ「あそこだ!」
       FASTの4隊員が走ってくる。
ムカイ 「基地のマザーコンピュータ、動力炉・・・・・ソードまで・・・・・!」
サワタリ「カミコウチ博士、何故こんなことを!?」
       逆方向に逃げ出すが、そこにハラとイヌイが到着する。

ハラ  「げっ、犯人は博士かよ!? ついにボケたのか!?」
イヌイ 「それにしても、このアリサマは・・・・・!」
       両手を挙げるカミコウチと助手達。

アカツキ「降参・・・・・か!?」

16、研究室                            

       チルソナイト隕石が動き出す。

17、格納庫                            

       外壁を突き破ってチルソナイトが出現。
       衝撃で吹き飛ばされるサワタリ達。

       そこに全速力から急停止、WINDYが到着する。
       降りるホシノ達。

       博士達の体から液体が抜け出し、その形が人型―――
       ケムール人になる。

11-17

ケムール「フォフォフォ!」
ホシノ 「・・・・・・ケ、ケムール人!」

ケムール「5億年ノ眠リノ果テ、ツイニ我ラノ住ムベキ星ヲ見ツ
     ケタ。惑星改造ヲ始メヨ、ゼロアー!」
       勢いよく空中に浮上するチルソナイト。

18、LEAD基地                         

       基地をぶち抜いて浮上したチルソナイト、空へ消える。

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19、格納庫                            

       オーヴァル=ショットを構えた隊員達に囲まれる3人のケムール人。
アカツキ「よくも俺達の本部を! 貴様ら、博士に化けていたのか!」
ケムール「フォフォフォ・・・・・宇宙デハ体ノ形ヲ変エルノハ珍シクハナイ・・・・・
      コレカラコノ星ヲ、『ゼロア』ガ我ラニ住ミヨイ星ヘ・・・・・」

       未来リオ、リオからショットを奪い、
       間髪入れず、次々とケムール人にビームを放つ。

ケムール「フォオ・・・・・」
       溶けてしまうケムール人。
サワタリ「何てことをした! まだ奴らの目的を完全に聞きだした
      わけではないんだぞ! 誰だお前は・・・・・お前・・・・・
      ナナセか!?」

イヌイ 「ナナセ隊員が、2人!?」
未来リオ「聞かなくても私が知っている。彼らは侵略者だ。強固な宇宙金属、
      チルソナイトの中に液体となり5億年の間、
      新しい母星を求め宇宙を放浪していた。
      2億年前、彼らは地球に辿り着き、海の底に潜んでいた・・・・・
      そして彼らが目覚めたこの日、パンドラの箱が開き、滅亡がはじまる」
アカツキ「滅亡!? 何を根拠に!」

未来リオ「私は見たんだ!!」

       その迫力に皆一瞬言葉を失う。
ホシノ 「君はさっき2年後・・・・・・2020年に地球が崩壊すると言ったね。
     地球はケムール人によって滅ぼされてしまうのか?」

未来リオ「いや、地球を壊滅させたのは・・・・・」

未来リオ「ウルトラマンよ!」

全員  「!!」

未来リオ「この戦いの結末を、この時代の人間全てに、夢で見せたはずだ」

       皆ハッとする。

イザキ 「そういえば、そんなことが・・・・・」
イヌイ 「思い出した! 確か、ウルトラマンが爆発して、地球が・・・・・!」
リオ  「でも、ウルトラマンは私達のために戦ってくれたんでしょう!
     滅亡がなぜウルトラマンのせいになるの!」

未来リオ「それが滅亡の始まりだった」
リオ  「え!?」

未来リオ「ウルトラマンがケムール人を撃ち滅ぼしたことで、人類は
      絶滅だけは免れた。でも、その後に何が残ったと思う!?
      爆発でほとんどの地域が消滅した地球で、
      生き残った人間同士が争い合って・・・・・」

ハラ  「なんてこった・・・・・最期は人間同士が」

未来リオ「苦しみ、悲しみ、絶望・・・・・。だから私達人間は、
      ウルトラマンに助けてもらわずに、この侵略で全滅したほうがよかった!
      全てが無くなることが本当の平和だったのよ!」

20、都心上空                           

       浮かぶチルソナイト。

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       その中心に亀裂が走り、中から青い玉が1つ、黒い玉が3つ現れる。

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       3つの玉は三方向へ散り、それらは3本の超巨大な漆黒の柱に変形、
       それぞれ地上に落下、突き刺さる。

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       最後に青い玉が膨らんで、爆発!

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       宇宙恐竜ゼロアが空中に出現。

       ゼロアはゆっくりと都市に着陸してくる。

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       塵ひとつたてない、ゆっくりとした着地。
       が、次の瞬間、衝撃が駆け巡り、
       一瞬で周囲のビル街は完全に吹き飛ばされる。

       逃げる人々。

       まるで塔の様に沈黙して立つゼロア。

⇒Bパートにつづく