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第13話(終) 未来よさらば (Bパート)

←Aパート

14、工事休憩所・テント                      

       目が覚めるアツシ。

ジュンペイ
    「アツシ!」
ノゾミ 「よかった!」
アツシ 「あ・・・・・俺は・・・・・?」

15、その外                            

イヌイ 「他人の空似にしてもよく出来たもんスね・・・・・」
ハラ  「んだ・・・・・」

ヒュウガ「ははは・・・・・そんな凄い人と間違えられるなんて、光栄ですよ」

佐藤  「コイツは最近入った奴だが、よく働くんで俺らも助かってるんですよ」

       じっとヒュウガを見つめていたリオ。

リオ  「(OFF)笑って話をごまかす所まで、全部そっくり・・・・・」
       意を決して立つリオ。
リオ  「あの・・・・・?」

       俄かに起こる地震。
       彼らに覆いかぶさる巨大な影。

16、竜ヶ森・トンネルそば                     

       崩壊するトンネル、その中から破壊怪獣ゴルジオスが出現。

13-3

ゴルジオス
    「ゴオーッ! ゴオーッ!」
       錯乱気味のゴルジオス、その鼻息だけで木々が根こそぎ吹っ飛ばし、
       白熱光線で周りの工事車両、ソードBLUEを次々に破壊、さらに森林火災を
       巻き起こす。

17、竜ヶ森                            

ハラ  「しまった! またソードがやられた!」
イヌイ 「そういや整備班が言ってたな・・・・・『ヒダカ隊長がいな
     くなってからソードの故障が減ってさびしい』とか」
ハラ  「大将か・・・・・いや、大将は今はいないんだ、俺達がやんねきゃなんねえんだ!
     いくぞ!」
イヌイ 「そうっスね、自分達がやらないと!」
       ショットを構えてゴルジオスに向かうハラとイヌイ。

       リオも行こうとするが、その前に振り返る。
       アツシ達3人を諭しているヒュウガ。

ヒュウガ「さ、今度は君らも逃げないとダメだ」
アツシ 「えーっ」

ヒュウガ「LEADの人達を邪魔しちゃいけないよ、ね」
リオ  「えっ、は、はい」

ヒュウガ「じゃ、よろしく!」

       3人を連れて逃げていくヒュウガ。

       リオ、雑念を断って加勢に行く。


    ×       ×        ×


       進撃するゴルジオス、ショットでは歯が立たない。
       そこにリオが加わる。

ハラ  「ショットじゃ威力不足かっ!」
リオ  「諦めちゃいけません! 私達が頑張らなきゃ、誰が頑張るんですか!」
       リオ、ショットをハイパーレンジに。
リオ  「地球は、私たちの力で守る!」

       見事、ゴルジオスの首筋に光線が命中。
       その姿を見て、ハラ、イヌイも光線を重ねる。

       トリプルショットを受け、傷を負うゴルジオス。

リオ  「よし!」
       しかし、3人の周りにも火が回り、リオが倒木に足をとられる。
イヌイ 「ナナセ隊員!」

       迫るゴルジオス。

       落ちたショットを拾う手。
       ナナセを助け出したハラとイヌイの背で、ゴルジオスを牽制している男。

リオ  「あなたは・・・・・!?」

       ヒュウガ、軽く微笑んで燃え上がる森、ゴルジオスの暴れる中へ走っていく。

18、炎上する森                          

       作業上着を脱ぎ、火の粉を払いながら走るヒュウガ。
       その胸についた流星バッジ。

       ヒュウガを追ってくるゴルジオス。

       白熱光線がヒュウガを直撃する。

       燃え盛る炎の中、ヒュウガ、太陽に向け右手を掲げる。



       あたり一面に眩い光。



19、竜ヶ森                            

       光、皆が空を見上げる。

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hensin3

       その中から、死んだはずのウルトラマンファイアが降り立った。(最初からBurst Limit)

ノゾミ 「ウルトラマンだ!」
ジュンペイ
    「でも、2年前にウルトラマンは!」
アツシ 「やっぱり、ウルトラマンは不死身だったんだ!」

       ファイアに突進するゴルジオス。

       接近戦大格闘。

ハラ  「ウルトラマンが・・・・・帰ってきた」
イヌイ 「また・・・・・地球の、ために」
リオ  「・・・・・」

       白熱光線、しかしファイアのガードを破ることはできない。

       燃える森の中、ゆっくりとソルゼウム光線の構え。

ファイア「シュワッチ!」

13-6

       白いソルゼウム光線一閃、倒れこむゴルジオス。

アツシ達「やった、やったぞ! ウルトラマァン!」


       倒れたゴルジオスにそっと手を置くファイア。

       その姿を見つめる特専。
       静かに頷くファイア。

       ファイアとゴルジオス、光の粒子になって天へ昇っていく。

アツシ達「ウルトラマン、ありがとーっ!」

20、消火された竜ヶ森                       

       まだ煙が燻っている。
       居並ぶ特専の3人。

リオ  「ウルトラマン・・・・・」

ヒュウガ「おーい!」
       ヒュウガが駆けて来る。
ハラ  「おお。無事だったか」
ヒュウガ「いえいえ、たまたまです」
       じっとヒュウガを見つめるリオ。

リオ  「見せたいものがあるのですが、一緒に来て下さい」
ヒュウガ「?」

21、竜ヶ森湖・畔                         

ヒュウガ「こんな所まで来て、見せたいものってなんだい?」

リオ  「・・・・・これです」
       ブレイズタイマーを取り出す。

ヒュウガ「・・・・・」

リオ  「やっぱり、あなたはヒダカさんですね」

ヒュウガ「!」
       リオ、涙をこぼす。

リオ  「答えなくてもいいです。帰ってきてくれて・・・・・約束どおり
     これを返すことができるだけでいいんです」

       差し出されたタイマーを、ヒュウガ=ヒダカは、そっと押し返す。

ヒダカ 「(首を振って)それは君達が立派な未来を作ったときに受け取る約束だ」
リオ  「!?」

ヒダカ 「と、ウルトラマンは言っていた」
リオ  「ヒダカさん・・・・・!?」

ヒダカ 「彼は最後に、地球の未来を見守るように言ったんだ。
     僕に新しい命を残してくれた」
リオ  「最後!? でも、ウルトラマンはさっき・・・・・」

       ヒダカの手の中に、流星バッジがある。

ヒダカ 「希望の炎さえ失わなければ、彼はいつまでもぼくらと戦ってくれる」

       頷くリオ。

ハラ  「お、いたいた!」
イヌイ 「2人で何してたんスか!?」
       2人に手を上げて答えるリオ。
       その手のブレイズタイマーが、再び輝き出した。

22、宇宙                             

       光の粒子が、飛ぶファイアを形作る。
       それは火の鳥のように、宇宙の彼方へと飛んで行く。

リオ  「(OFF)私達は、あるひとつの未来に、別れを告げ、
     新しい未来を目指し始めました。希望の炎を、燃やし
     続ける限り―――」

       新しい星が、ひとつ、輝く・・・・・

13-5


                               《 終 》

<登場怪獣>
破壊怪獣 ゴルジオス

竜ヶ森地下の地底特急走路建設トンネルに出現。
動く物をすべて敵と認識して攻撃する好戦的な怪獣。
口から白熱光線を吐き、力も強い。

 ◆ ◆ ◆

12話登場の「ゼロア」が
「0(ゼロ)」+「あ」で「はじまり」を意味したのと同様、
「終わり」が「始まり」にループすることを意図した、
全編ウルトラQ第1話「ゴメスを倒せ!」を意識したお話。

よってそこかしこに
Q1話及び「竜ヶ森」1話のオマージュが散らばっています。

ゴルジオス=ゴメス、ファイア=リトラ という対立軸も
そのまま。

…ちょうどこれの初稿ができたのが「マックス」前ですから
「ネクサス」を見つつ異常に原典思想に染まったせいだと考えられます。





さて前回の話の中で「タイム・パラドックス」問題が発生しました。
親を殺すために子供が過去に行って親を殺すとその子供が産まれなくなって…略
いわゆる「親殺しのパラドックス」です。

敬愛するドラえもんにおいては
「東京から大阪に行くのに、車・飛行機…と手段はいろいろあるけど、
 方向さえあってりゃ、ちゃんと着ける」
と、のび太の「歴史」にドラえもんがやってきたせいでセワシくんが産まれないのでは?
という質問に答えられています。

このセリフは
あたかも「未来」が決定事項であるかのように捉えられることが多いようですが、
私的には、少し違って受け止めております。

同じ藤子先生の短編「パラレル同窓会」では、
人生における様々な重要な選択において無数に枝分かれした「自分」が一同に会する
状況が描かれております。

この「重要な選択」で未来がパラレル化(アミダのように…)していく、と考えると、
すなわち「選択」=「乗り物」であって、
この「選択」をうまいことつなげていくことで、
例えのび太がジャイ子じゃなくてしずかちゃんと結婚しても
(正確な遺伝的同一性はどうあれ)セワシくんが産まれることを可能だと思われます。
そのうまい「選択」はドラえもんがしてやると…

しかし、こうなると「当初」の(ドラえもんを送り込んだ)セワシくんは
「その後」のセワシくんとはパラレル化してしまって、
いわゆる過去を変えても未来は変わらない「未来トランクス(DB)」となってしまいます。

この「パラレル未来」の存在はこの説では避けられないようです。
未来が完全に因果律の中に決定されているのではなく、
無数の可能性の集合体に過ぎないと。






というわけで、
11・12話において「未来A」という展開を提示された人類が、努力して
ちょっと違った「未来」に変えつつある…というのが第13話です。

やはり崩壊した未来へと進んでしまうのか、
それともまた違う未来が待っているのか、

これは不思議な世界、ウルトラQの話なので、なんとも言えません。







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