光線怪獣 レザーム
「削れないあの頃」ガイア終わりの頃の小学生頃に考えてた、
レーザー+ビームで
全身の突起が全部レーザー砲台という設定の宇宙怪獣。
「安易な複雑化はデザイナーの逃避行動」っぽいことを言っていた成田亨氏はやっぱり偉大だ。
デザインチャートにあるように、過去怪獣との差別化をつけようとすると、
どうしてもトゲやツノを増やしちゃう。
かっこ良さや強さを表現しようとすると
どうしてもツメやキバを増やしちゃう。
そこを「減らす」という逆ベクトルで
あの「単純化の結晶」ともいうべきウルトラマン・マスクを作った成田氏。
それをほとんどワントーンで
ジャミラのような「悲しみのある怖さ」やゼットンのような「不気味なまでの強さ」を
一見「のっぺり」としたなかで色々な表情で表現するあのデザインが好きだ。
あれにan extra amount余分物を付け加えるのはご法度なのかもしれない。
でも何か小中の頃はいっぱいくっつけて合体させるのが大好きで
レザームのようにトゲがわっしょいしてる怪獣が多かったし好きだったなあ。
最近は嗜好がぐるっと回って超単純化の方向になっている。
でも「個性的にしようと色々くっつけると、かえって個性がなくなる」かんじで
どうも「削る」という作業は難しい。