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侵略

私はついにこの惑星の覇者となった。
すでに私に歯向かう者はいない。宮殿には私を称える旗がひらめき、
広大な支配地を見下ろす丘には銅像が建設中だ。

さて、この後はどうしたものか。
金に不自由することもない。あらゆる物も私が望めば手に入る。
黄金で彩られた天窓を眺めながら、私は物思いに耽っていた。

そして私は、ふと思いついたのだ。
特に理由があったわけではない。突如としてその気持ちが沸きだした。
まさに神の啓示、私が天から選ばれた証拠ともいうべきか。

「これより、外惑星へと侵略を開始する。用意をせよ」

私はこの小さな世界で留まる器ではないのだ。
より巨大な宇宙こそ、私が支配するにふさわしい。

それからの行動は早かった。
宇宙のあらゆる環境に適応する戦闘円盤。
敵の防衛組織を機能不全にする毒ガス兵器。
さらには敵を我々に同化させる催眠波動砲・・・。

全ては整った。
いずれ私は大宇宙の支配者となるだろう。
誰も歯向かえるものか。私を止められるものか。
欲望のままにすべてを覆い尽くしてやろう・・・。





「いやあ、本当に早いうちに発見できてよかったですよ。
この手のモノは、拡がってからでは手が付けられなくなりますからね。
とりあえず今回はやっつけましたが、今後も油断しないでください」
「先生、それで・・・」
「欲望のまま行動しないことですな。酒、タバコはひかえること」
「はい・・・」

そして男は、「がんを防ぐ注意点」と書かれたチラシを渡され、
疲れきった顔で病院を去っていった。

[ 2008/10/21 05:48 ] SS小説 | TB(0) | CM(0)

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