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#4 超音速を追え (Bパート)

←Aパート

15、空 (夜)                          

       アースソードREDが飛ぶ。

16、ソードRED                         

アカツキ「今時パトロールだなんてさ」
サワタリ「(OFF/無線)気を抜くなアカツキ。既に地球外飛行体の
     進入を許してしまったことだけでも大ゴトなのだ」
アカツキ「しかし隊長、奴はもう墜落して、本部に回収された
     じゃないですか」
サワタリ「(OFF/無線)あれは我々のレーダーで感知できなかったのだ。
     他にいないとも限らん」
アカツキ「その時は俺がすぐに倒しますよ・・・・・ムッ!」

17、空                              

       空の彼方に光る点、徐々に近づいてくる。

18、ソードRED                         

アカツキ「レーダーに反応なし、コイツはまさか・・・・・!」

19、空                              

       超高速で接近し、ソードREDとすれ違う飛行体。

20、ソードRED                         

アカツキ「本部、本部、不審な飛行体を確認!」

21、空                              

アカツキ「(OFF)現在西北に向けて飛行中、追跡します!」
       急反転、追うソードRED。
       音速を超える追撃戦。

22、ソードRED                         

       速度メーターが限界を示している。
アカツキ「どうなってるんだ!? ドンドン離される!」

23、空                              

       遂に飛行体を見失ってしまう。

24、LEAD基地・廊下                      

       キイイイ・・・・・
       夢遊病よろしく、おぼつかない足取りで歩くリオ。
       通りがかったイヌイが見かける。
イヌイ 「ナナセ隊員・・・・・何してるんだ!?」
       近づいて話しかけようと思ったが、
イヌイ 「いけね、ヒダカさんからそっとしておくように言われてたんだった」
       と、リオは屋外に通じる非常口を開け、出て行ってしまう。
       不審に思って追うイヌイ。

25、LEAD基地・地上47階屋外スペース             

       風吹きすさぶ屋外を歩くリオ。
リオ  「私はここだ・・・・・私はここだ・・・・・」
       みるみる足場の端に近づく。
       その下は目も眩む高さである。
       そのまま真っ逆さまに・・・と

       落ちる寸前、イヌイに止められるリオ。
イヌイ 「ちょ、ちょっと早まっちゃいけないっスよ! まだ若いんだから」
       ハッとするリオ。
リオ  「え? 若いって誰が・・・・・」
       リオ、自分が恐ろしい高さにいることに気づく。
リオ  「キャア!」
       身を翻すリオ、その反動で今度はイヌイが落ちそうになる。
イヌイ 「ヒイ、落ちる!」
リオ  「わ、イヌイ隊員、大丈夫ですか!?」
イヌイ 「それはこっちが聞きたいよ!」

26、日本上空                           

       恐るべき速さで飛ぶ飛行体に対し、今回はブースターを換装したソードが2機、追う。

27、ブースターソードRED・アカツキ機              

       イザキとアカツキが搭乗している。
アカツキ「今度は逃がさねェぜ!」
       レーダースコープが飛行体を捉える。

28、上空                             

アカツキ「(OFF)発射!」
       飛行体に着弾する発信機。

29、サワタリ機                          

       レーダーに赤い点が表示される。
ムカイ 「発信機反応!」
アカツキ「(OFF)隊長! 早めに叩いておきましょう!」
サワタリ「早まるな。まだ敵と決まったわけではない。攻撃してくるでもなく、
     我々から逃げるでもなく、飛行を続けているだけだ」
ムカイ 「地球を観測する、スパイではないでしょうか?」
サワタリ「スパイか・・・・・確かに何かを見ている。いや、探しているといったところか・・・・・」

30、メディカルフロア・病室                    

       困惑顔で座るリオ。
ハラ  「いいか、お前は鳥じゃないんだ。飛べないんだぞ。落ちたら死んじまうんだかんな」
リオ  「本当になんともないですよう」
イヌイ 「じゃあ何であんな所に行ったんスか!?」
リオ  「それが分からなくて・・・・・気づいたら・・・・・でも、ただ
     ・・・・・」
ハラ・イヌイ
「タダ?」
リオ  「ただ、あの衝突から、時々頭の中で、変な音が・・・・・」
       キイイ・・・・・
リオ  「アッ、また・・・・・!」

31、メディカルフロア・診察室                   

キョウコ「最初の検査では小さくて見逃してたけど、脳波の所に
     微妙な乱れが見られるわ」
ヒダカ 「原因はあの事故か」
キョウコ「たぶんね。命に別状はないけど、奇妙なのよ。彼女自身の
     脳波に別の誰かが干渉しているような・・・・・」
ヒダカ 「別の・・・・・誰か!?」
       ゆっくり首を振り、
キョウコ「原因が判らない今は、手の施しようがないわ」
       そこへ慌てて入ってくるイヌイ。
ハラ  「大将、またナナセがオカシクなった!」

32、格納庫                            

       エレベーターが開き、リオが下りてくる。
シライシ「あ、ナナセちゃん、体はもういいのか!?」
       無言で通り過ぎ、ソードBLUEに乗り込むリオ。
       そこへ走り着いたヒダカ達。

33、廊下                             

       走るヒダカ、ハラ。
ヒダカ 「急に走り出したって!?」
ハラ  「ああ、まるでキツネにとり付かれたみてェによう」
ヒダカ 「憑り付かれた・・・・・そうかもしれない」
ハラ  「ンン?」
       先にいたイヌイが手招きをしている。
イヌイ 「ヒダカさん! こっちこっち! 格納庫だ!」

34、格納庫                            

ヒダカ 「主任、リオを見なかったか!?」
シライシ「今BLUEに乗り込んでったよ。一体どうしたんだい?」
       そこに降りかかるソードBLUEのジェット風。

35、ソードBLUE内                       

       ヘルメットも着けずに、ソードを起動するリオ。
ヒダカ 「(通信/OFF)待て! リオ! 何処行くつもりだ!?」
  リオ、操縦かんをひく。

36、格納庫                            

イヌイ 「アアッ! 滑走路は開いていないのに!」
       キーン!
       起動するソードBLUE(ラプトルフォーム)。
       しかし、方向が定まらず、壁に向かって直進していく。

37、格納庫隣接倉庫                        

       砂漠から輸送された飛行体が調査されている。
       ドゴォ、そこへ壁を突き破り進入するソードBL
       UE。
       危うく轢かれそうになる研究員達、慌てて逃げる。
       激しく回転して停止するBLUE。
       駆け込んでくるヒダカ達。
       粉塵の中からフラフラと歩いてくるリオ。
ヒダカ 「リオ!」
リオ  「隊長・・・・・テルザードが・・・・・飛び出そうとして・・・・・
     止めようとしたけど・・・・・」
イヌイ 「テルザード!?」
ハラ  「そいつァ何だ?」
       キイイイ・・・・・
       頭を抱えて苦しむリオ。
       駆け寄ろうとするヒダカ達、が、リオが顔を上げると、

       キイイ・・・・・
       今度はリオの口から、その音が発せられる。
       強烈な音に、耳を塞ぐハラ達。
       ヒダカだけは平気であった。
ヒダカ 「これは・・・・・言葉か!」
       キイイ・・・・・
テルザード
    「(OFF)ナゼワタシガ、ソコニイルンダ!?」
       ハッとして振り向くヒダカ、そこには飛行体がある。
ヒダカ 「テルザードとは、あのUFO、いや、お前のことなんだな!?」
       キイイ・・・・・
       テルザード、リオを通して音で答える。
テルザード
    「(OFF)テルザードは二つで一つ・・・・・テルザードが
    呼んでいる!」
       飛行体へと走るリオ。
ヒダカ 「待て! 今のお前の体は、私達の仲間のものだ!」

       緑の光に包まれ、飛行体に吸い込まれるリオ。
       ゴゴゴ・・・・・
       魂が入ったように急に動き出す飛行体。
ハラ  「大将、アブねェ!」
       天井を突き破り飛び出すテルザードⅠ、その瓦礫
       にヒダカ、下敷きにされてしまう。

38、上空                             

       テルザードⅡ、それを追跡するブースターソード。
       何かに感づいたように突然方向を変え、加速するテルザードⅡ。

39、サワタリ機
                          

       発信機の表示を注視していたムカイ。
ムカイ 「目標が進路を変更!」
サワタリ「方角は?」
ムカイ 「11時の方向・・・・・ン!」
サワタリ「ム!?」

40、上空                             

       テルザードⅡの向かう先から、テルザードⅠが接近してくる。

       2体のテルザードが変形、Ⅰは上半身に、Ⅱは下半身、怪獣の姿となる。

       キイイ・・・・・
       ギイイ・・・・・
4-1

       しかし、テルザードの体から響く不協和音。
       錯乱し、付近の発電所を手当たり次第破壊する。
イザキ 「(OFF)飛行体が怪獣になった!」
アカツキ「ヤローめ、やっぱり敵だ! 隊長!」
サワタリ「全機、目標を攻撃!」
       ブースターを切り離し、滑空攻撃をかける2機の
       ソードRED。

41、倉庫                             

       研究員らも含め、瓦礫の下敷きになったヒダカを探している。
イヌイ 「ナナセはUFOにさらわれるし、ヒダカさんは下敷き
     になっちゃうし、一体どうなってるんだ!」
ハラ  「泣き言いってねえで、早く大将を見つけんだよ!」

42、瓦礫の中                           

       気を失っていたヒダカ、気がつく。
       身動きの取れない中で、何とかブレイズタイマー
       を探り、
       フラッシュビーム、変身!

43、倉庫                             

       瓦礫から飛び上がる赤い球体。
ハラ  「こ、今度は何だ!?」
イヌイ 「また何か飛んでった・・・・・」

44、発電所                            

       瞬光弾による雨あられの攻撃を受けるテルザード。
       テルザード、一瞬で地上からソードの横へと舞空、
       隊長機をはたきおとす。
アカツキ「隊長! くそォ!」

       レーザーを連射するアカツキ機。
       しかし、瞬間移動のようにジグザグに接近してくる
       テルザードをLOSTし、はたき落とされる。

45、アカツキ機                          

アカツキ「操縦がァァァ!」

46、発電所上空                          

       墜落するソードREDにテルザード、さらに追い討ちをかけんと突進する。
       激突の直前、真横から突っ込んできた赤い球体に
       体当たりされ吹き飛ぶテルザード。
ファイア「シュワッ!」
       ウルトラマンファイア登場

47、アカツキ機                          

イザキ 「ウルトラマン!」
       思い切り操縦かんをひくアカツキ。
アカツキ「ぐう!」

48、発電所付近の広場                       

       何とか胴体着陸するアカツキ機。
       その無事を確認しテルザードと向き合うファイア。
       テルザード、錯乱して暴れ続けている。
       ファイアの目から放たれる光、ウルトラ眼光!
       テルザードの腹部にリオの姿を発見した。

       ファイア、押さえつけようとタックルするが、テルザードは2体に分離し避ける。
       空中ですぐに合体し直し、ファイアに滑空体当たり。

       分離、合体、高速移動を繰り返すテルザードに翻弄され
       徐々にダメージを負っていくファイア。

サワタリ「どうした、ウルトラマン! なぜ攻撃しない!?」

       タイマーが鳴り出し、腰砕けになるファイア。
       Burst Limitに。
       ファイア、空へ飛ぶ。
       追うテルザード。
4-2

       ファイアの飛行速度もマッハを超すが、テルザー
       ドがみるみる差を縮める。

       ファイア、両肩のウイングを擦る動作。
       と、炎のような赤い光に包まれる。
       反転、テルザードに向かう。

       ヒート=タックル!

       その一瞬、ファイアはテルザードの体内からリオを奪還する。

       そっと草むらに寝かす。
       墜落するテルザード。
       キイイ・・・・・
       その声からは不協和音が消え、テルザードは落ち着く。

       その前に立つファイア、飛び上がる。
       テルザードも飛び立つ。

49.上空                             

       大気圏でファイアは反転するが、
       テルザードはそのまま宇宙へと去っていった。

50、特専ルーム
                          

       一件落着しのんびりと話すヒダカ、ハラ、イヌイ。

ヒダカ 「衝突のショックで、テルザードを動かしていた精神体が
     リオの体に乗り移ってしまったのさ。
     元々あのUFOはヤドカリの殻みたいなもので、
     それを精神体が操縦していたんだ」
イヌイ 「テルザードは地球に迷い込んだ時に、上半身と下半身
     に分離して、それで、はぐれたお互いを探していた・・・・・
     まったく、お騒がせな訪問者っスよ」
ヒダカ 「暴れたのは、リオの精神波動が混ざって混乱していた
     からみたいだ」
ハラ  「ところで大将、そこまで分かっててどうやって瓦礫か
     ら出てきたかは覚えてねェのか?」
ヒダカ 「ああ、残念ながらな」

       そこへ、
リオ  「おっはようございます!」
       リオが入ってくる。
ハラ  「アン? おめェは1週間休暇もらって、今日は休むン
     じゃねがったのか?」
       リオの手には盛り沢山の掃除道具。
リオ  「だ・か・ら、せっかくなので、本部をピカピカに掃除することにしました!
     まずは身近なところから、そしていつかは、美しい地球を実現するンです!」
ハラ  「おい大将、あれでホントに治ったのか?」
ヒダカ 「ああ、ドクターがもう心配ないってさ」
リオ  「じゃあ、せっかくなので皆さんも手伝って下さい!
     頑張りますよ~!」
       笑顔のリオ。                       (F・O)

                        《 以下次回 》


〈もとネタ〉

地上47階 …ウルトラマンG「第47格納庫」円盤生物UF‐O出現
強いショックで心身が分離 …ウルトラセブン「闇に光る目」アンノン星人が同様。

⇒次回予告

「超音速を追え」読みました

変型合体というアイディアは斬新で面白いですね。私は「超音速を追え」というタイトルから、てっきり戦闘機のような怪獣を想像していました。(余談ですが、私のマクダネスは「鷹見さんと勝負だっ」と勝手に意気込んで考えた怪獣なのです) 今回は「悪者じゃない怪獣」というところがよかったです。下半身のテルザードはずっと基地内に保管されていて出番が少なかったので、二体がもっと活躍するところも読みたかったです。鷹見さんは隊員の服からメカデザインまでしっかり考えてるんですね。私は戦闘機ファンなので、防衛チームの現実離れした戦闘機にはちょっと抵抗があるのですが、アースソード・BLUEのラプトルフォームとアースソード・REDの基本形態は、美しい曲線が強調されていて好きです。うちの妻が予告編を読んで「黄金怪獣」を面白そうと言っていました。
[ 2009/05/11 19:19 ] [ 編集 ]

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