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#5 黄金怪獣 (Aパート)

空想特撮シリーズ
ウルトラマンファイア


黄金怪獣

         
登場人物

      ヒダカ・マコト
      ナナセ・リオ
      ハラ・カツヒコ
      イヌイ・ケイスケ

      アカツキ・マヤ
      イザキ・シュウジ
      ムカイ・イチロウ
      サワタリ・イサミ


      鏡(会長)
      KCBアナウンサー
      若本(宇宙飛行士)

      カミコウチ博士・・・・・・・・・・ブレーンズフロア主任
      

      招待客の男
        〃 女
        〃 子供


      宇宙合金ドライゴン

      ウルトラマンファイア



      「ウルトラQ 空想特撮シリーズ」
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1、博物館・エントランスホール(夜)                 
     
       電気の消えたホールに響く足音。
       現れた男の名は、鏡。
       ホール中央の台座に、月の光を浴びて黄金に輝く、
       3m程の隕石が飾ってある。
       鏡はそれを満足げに眺めている。
鏡   「は・・・・・はは・・・ハッハッハッハ・・・・・」
       ホール内に共鳴する高笑い。

2、タイトル                             

      「ウルトラマンファイア」
      「黄金怪獣」
aban6

5-t

(F・I) クレジット・タイトル――           (F・O)
      「宇宙合金ドライゴン 登場」
5-2

3、博物館(TV映像)                        

       昼のKCBニュース。
       テロップには「世界一! の博物館、ついに完成」
       とある。
       秀麗な外装の建物。
       続いて、美術品や化石、史上の人物の関連品などの展示物がズラリ並ぶ室内。
アナウンサー
    「先日、民間のシャトルで初の有人飛行を達成した『ネロ22』。
     その所有者としても有名な、カガミグループ会長・鏡氏の
     全面寄付により、世界最大規模の博物館が、この度落成しました。
     総工費数十億、展示される世界中の貴重な品々も全て、
     鏡氏の寄贈によるという
     前代未聞の規模で建造された当博物館は・・・・・」

4、LEAD基地・食堂                        

ハラ  「いいねえ、金持ちは・・・・・」
       わびしくラーメンを食べているハラがTVを観ている。
       その席へ、トレーを持ってやってくるリオ。
リオ  「またラーメンですか、体に悪いですよ、ハラ隊員」
ハラ  「おう、そろそろこれが厳しくてな」
       指でお金を示す。
ハラ  「そういうおめえもなんだ、野菜ばっかじゃねえか」
       リオのトレーの上には野菜サラダ。
リオ  「最近肌が荒れているんです。LEADのお給料じゃ美容に
     お金をかける余裕ないですからね」
ハラ  「ははは、そんなお前、気にするほどの顔じゃねえだろよ。
     カネなんて明日の飯が食えるだけあれば十分だ」
       少しムッ、とするリオ。
リオ  「私はいつでも、きっちり清潔でいたいだけです」
TVの声「・・・・・なお、最大の目玉は『ネロ22』が持ち帰った
     宇宙宝石で、その価値は何百億と言われています」
       その金額に、リオ、深いため息。
       ズズズ・・・・・とスープを全て飲み干すハラ。
       空のどんぶり。

5、暗い部屋                            

       ガシャ、ガシャ・・・・・椅子や机を倒しながら狂ったように暴れる若本。
       倒れこんで、震えながら右手を出す。
       金色に変色し、固まった右手。

6、LEAD基地・ブレーンズフロア                 

       LEADの頭脳、科学フロア。
       診察室の医者風に座っているカミコウチ博士。
カミコウチ
    「はい、では握って」
       金色の右手。
       若本、上腕に力を入れるも、動かない。
カミコウチ
    「詳しく調べないと分からないが、こりゃ・・・・・金(きん)だな。
     君たちが行ったときは既にこうだったのかね?」
       後ろで様子を見ていた特専。
ヒダカ 「はい。通報を受けて、僕らがついた時はもう」
若本  「な・・・・・なんとかなりませんか?」
       若本、かなり錯乱している。
カミコウチ
     「まあまあ、落ち着きなされ。若本飛行士。詳しい話を
     聞かせてくれ。あれについても」
       厳重に囲われたケースに入った、小さな黒い隕石のカケラ。

7、宇宙・ネロ22(若本飛行士の回想)               
5-1
       宇宙に浮かぶネロ22。
若本(OFF)「宇宙で拾った隕石が・・・・・まさかあんな物だったなんて・・・・・」
       船外からカプセルを回収した若本。
       中から、小さな金色の隕石を取り出す。
       つまんで眺める若本。
若本(OFF)「宇宙に行った記念に、偶然近くに浮かんでいた隕石を回収したのです。
       それはもう美しくて・・・・・。影を作ってやると、黄金に輝くのです。
       まさに宇宙の宝石でした」

       地球が見える場所まで飛んできたネロ22。
       運転席から振り向く若本。
       隕石が置いてある。
若本(OFF)「私は最高の気分でした。民間シャトル初の単独飛行の
       パイロットという名誉の上に、美しいお土産もできて・・・・・。
       しかし、いつの間にか、あの隕石が大きくなった気がしたのです」

8、宇宙センター・発着場                      

       ネロ22は無事着地した。
       歓声の中、若本飛行士と鏡会長の握手を、マスコミの撮影を受けている。
       会長に隕石を渡す若本。
       その大きさは漬物石ほどになっている。
若本(OFF)「私はその隕石を鏡会長に渡しました。
       私を宇宙に行かせてくれた恩人ですので。しかし・・・・・」

9、若本の部屋                           

       がっちり握手する鏡と若本の写真。
       その写真の隣に、そっと置かれた隕石のカケラ。
       大きさは大豆ぐらいである。
若本(OFF)「実は、その美しい隕石を全て渡すのが惜しくてたまらな
     くなって、少しだけカケラを失敬したのです。大きくなったのを好都合、と思って」

       夜。
       前より若干大きくなった隕石のカケラ。
       就寝前の若本が眺めている。
若本(OFF)「毎晩毎晩眺めました。それは日を追うごとに、形や美しさが段々変わっていき、
       飽きることがなかったのです。
       そして・・・・・隕石は大きくなっていきました。」

       隕石はソフトボール大になった。
       無意識に・・・・・指を伸ばす若本。
若本(OFF)「私は・・・・・完全にその美しさの虜でした。そして何を思ったか、
       私もその一部になりたいと思ったのです。すると・・・・・」

       隕石から菌糸のようなものが若本の手に伸び、それに
       包まれた若本の指先は金色になってしまった。

若本  「うあわー!」
       隕石を掴んで壁に投げる若本。
       ゴン、とぶつかり転がる隕石。

       しかし再び投げたその手を見ると、金色に変わっていた。
       狂ったように叫び、隕石に向けて椅子や机の上のものを
       隕石に向かって投げつける若本。
       その手に、携帯電話を持ったことに気づく。
       金色になって動かない手でぎこちなくボタンを押す。
若本  「もしもし、特専ですか・・・・・」
       その携帯も次第に金色になっていく。

10、ブレーンズフロア                       

イヌイ 「ただの隕石でないことは確かっスね」
リオ  「でも黄金って? これはまっ黒ですよ」
カミコウチ
    「こうするのだ」
       電気を消すカミコウチ。
       すると、隕石が黄金にまばゆく黄金に光りだす。
カミコウチ
    「これは紫外線に当たると、まあよくある蛍光製品みたいに
     光りだすのだ」
リオ  「・・・・・きれい・・・・・」
       隕石に引き込まれ、無意識にケースを開けようとするリオ。
       パッ、電気をつけたヒダカ。
リオ  「・・・・・!?」
       リオ、自分の行動に驚く。
ヒダカ 「隕石の本体は渡したとおっしゃいましたね」
       ぽん、と思いついたハラ。
ハラ  「そうだ。あのでっけえ博物館に飾ってあったぞ」
カミコウチ
     「この隕石は私が責任を持って調べよう。彼の治療法も分かるかもしれん」
       すがるような目の若本。
若本  「よろしく・・・・・お願いします」
ヒダカ 「よし、行くか!」

11、空                              

       ラプトルフォームのソードBLUE、下降してくる。

12、博物館前                           

鏡   「帰ってもらおう!」
リオ  「しかし、何かあってからでは遅いのです」
       入り口前でにらみ合う鏡・その護衛と特専。
鏡   「調査だとか言って、ワシの宝石に何をするか分かったものじゃない。
     どうせ若本があの宝石が欲しくなって言った作り話じゃろ」
ハラ  「宝石!?」
鏡   「ああ。あれこそ宇宙の神秘、宇宙の宝石だ。
     さあ、帰った帰った! これから今晩のレセプションの準備があるんだ!」
       締め出されてしまう特専。

13、博物館内                           

       館内は外光が遮断されている。
       よって輝いている隕石。

       飾ってある隕石を見上げる鏡。

       その大きさは、既に十mに迫ろうとしている。
       満足げな鏡。
鏡   「今夜はたくさん凡人どもにおまえの美しさを見せてやろうな・・・・・。フフフ・・・・・」

14、ブレーンズフロア(夜)                    

       カーテンを開けて外を見ていたカミコウチ。
       今日は月夜である。
       隕石の前に着席して伸び。
カミコウチ
     「しかし調べれば調べるほど、ただの石っころだ。少し腹も
      空いたかな・・・・・」
       カミコウチの鼻が、いいにおいを感じ取る。
カミコウチ
     「なんだこの・・・・・絶妙な・・・・・最高級フレンチ料理のような香りは?」
       カミコウチ、無意識にケースを開けてしまう。
       隕石を取り出して、はっとする。
       すばやく隕石の破片の標本を、顕微鏡にセットし、つまみを操作する。
カミコウチ
     「・・・変われ!」
       それまでただの石だったものが波打ち、金属のような
       光沢が出てくる。
カミコウチ
     「恐ろしい・・・・・恐るべき物質だ、もしこれが巷に出回ったら・・・・・」
       ガタガタガタ、出しっぱなしの隕石が動き出す。
カミコウチ
     「しまった!・・・・・この宇宙金属は、人間の五感に反応し・・・・・」
       隕石がずんずん巨大化し、研究室を飲み込んでいく。
       銀色の金属と化した隕石が、液体のようにカミコウチの足元に流れてくる。
カミコウチ
     「思考を・・・・・思考をとめなくては!」
       後ろ手で手探りをするカミコウチ。
       手にした灰皿で、自分の頭をおもいっきりひっぱたく。
       ガーン。
カミコウチ
     「いつつつ・・・・・」
       目を開けると、隕石は元のただの石に戻っていた。
カミコウチ
     「危ない所だった。これが本体だったらどうなっていたか」

       ガシャーン!

       窓を突き破って隕石が夜の闇に消える。

15、博物館(夜)                         

       博物館内に招待され、
       きらびやかなドレス・スーツに身を包んだ人々。
       各界の有力者、そしてその家族たちが三十人ほど。
客・女 「すばらしいわねえ・・・・・宇宙宝石・・・・・」
親   「わが家にも欲しいものだ」
       大人から子供までが魅入られている。
       観客の注目の先で、隕石が20m・・・・・30mと巨大化していく。
子供  「ねえねえ、あれ、大きくなってるよ」
親   「そうだなあ、大きくなったら、少し買い取って譲ってもらおうか」
       まるで催眠にでもかかったように見入る招待客たち。
       構ってもらえないので、混雑する客たちの股下を抜けて、
       隕石の真下に近づいた子供。
       見上げた隕石は、不気味に巨大化を続けている。
子供  「うわ、変なの」
       変、という心に反応して、隕石にウロコが現れる。
客・女 「な、なんかおかしいわ」
       ざわつきだす客。
       それに呼応して手足ができていく。
鏡   「何を騒いでおられるのですか。こんなにも美しいものを。
     もっと・・・・・もっと見つめて・・・・・」
子供  「怪獣だ!」
鏡   「え・・・・・?」
       鏡の背後に、首のない怪獣。

16、博物館近くの林(夜)                    

       博物館から距離を置いて、隠れるように着陸していた
       ソードBLUE。
       その外で博物館を見張っていた特専。
       ヒダカがシーバーで通信を受けている。
カミコウチ(OFF/無線)
     「だから、その隕石は人間の心を支配しているものに感応し、
     その形を変える。欲望にも、恐怖にも・・・・・。あれは宝石などではない。
     下手すれば世界を滅ぼす・・・・・」
ハラ  「なんだありゃあ!」
       博物館から客が逃げ出している。

17、博物館内                          

       黄金の手足を持つ怪獣は、50m大に。
鏡   「そうか。ここにいてはおまえの美しさを無駄にしてしまう。
     自分で動いて、多くのモノどもに見せ付けるがいい!」
       巨大化し天井を突き抜ける怪獣。
       ウロコと壁がこすれて金色の粉が降ってくる。
鏡   「美しい・・・・・黄金・・・・・」
       砕けた屋根が、鏡の上に落ちてくる。

18、夜の平原                          

       博物館を崩壊させ、首なし怪獣が現れる。
       足跡が黄金に光る。
       怪獣に、ラプトルフォームで向かうソードBLUE。
5-3

⇒Bパートにつづく

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