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#9 幻に咲く花 (Aパート)

空想特撮シリーズ
ウルトラマンファイア


   幻に咲く花


登場人物

      ヒダカ・マコト
      ナナセ・リオ
      ハラ・カツヒコ
      イヌイ・ケイスケ

      アカツキ・マヤ
      イザキ・シュウジ
      ムカイ・イチロウ
      サワタリ・イサミ

      カミコウチ博士

      雨宮       (30歳/男)
      梢(こずえ)助手 (23歳/女)

      警備員
      通信隊員


      進化生命アルケミラ

      ウルトラマンファイア




     「ウルトラQ 空想特撮シリーズ」
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1、 絵本                             
   
声   「ある病院に、女の子がいました。
     女の子は重い病気で外に出られません。でもさびしくはありませんでした。
     天井の宇宙人と友達だったからです」
        ページめくり。
声   「宇宙人は女の子に、毎日花を一つ贈ります。
     さびしそうなときは二つ贈ります。
     病気で苦しそうなときは三つ贈ります。」
        ページめくり。
声   「だから女の子はさびしくありませんでした。
     いつの間にか、女の子の周りは花でいっぱいになりました」

2、 タイトル                           

      「ウルトラマンファイア」

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      「幻に咲く花」

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(F・I) クレジット・タイトル――        (F・O)
      「進化生命アルケミラ 登場」

9-tm

3、 雨宮植物園                          

        たくさんの草花に囲まれた室内。
        その中で一人の男がひっそりと絵本を書いている。
女性の声「先生、雨宮先生、花が、つぼみが開きました!」
        筆を落とす雨宮。
        振り向いて、
雨宮  「それは本当か・・・・・梢君・・・・・」

4、 植物園内実験室                        

        特殊ケースの中で、一輪の赤い花が咲いている。
梢   「酸素も、水もないところで、自分の力だけで頑張って咲いたんです。
     こんなにきれいな花を」
        驚きで何も言えず、花を見つめたままの雨宮。
梢   「この実験の成功で砂漠が、緑に変わります。
     地球は今よりずっと美しい星になるはずです。そして・・・・・」
        花。

5、 化学工場内(夜)                       

        夜の化学工場を、警備員が見回っている。
ラジオ 「さあ、ワンナウト満塁、1打逆転サヨナラのチャンスに、バッターボックスには・・・・・」
       度胸がないので、景気づけにイヤホンでラジオの野球中継を聴いている。
       シト、シト・・・・・と水が漏れる音。
       びくっ、として懐中電灯の光を向ける。
警備員 「なんだよ、水漏れか・・・・・。脅かしやがって」

       そう言って振り向いた途端、ポタン、と鼻先に落ちる水。
       あわてて天井を照らす。

       何もいない。

       ほっとして先へ進もうとした時、背後に現れる影。
       緑色の怪物が警備員に襲いかかる。(シルエット)
       ガシャン、と吹き飛ばされるラジオ。
ラジオ 「サヨナラです! サヨナラ、サヨナラ・・・・・」

6、 化学工場                            

       ドカァ!

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       爆発炎上、大火事を起こす工場。

7、 化学工場跡(昼)                        

       ザク、ザク、
       長い雑草をかき分けて、やっとこ現場にたどり着く特専。
       工場は火災で見る影もなくなっている。

ハラ  「こりゃひでえ、真っ黒こげだ」
イヌイ 「はくしょん、はーくしょん!」
ハラ  「何だ風邪か? 基地ん中に引きこもってばかりだから体が弱るんだ。
     自然の中で運動すりゃ俺みたいに365日健康体だぞ」
イヌイ 「馬鹿は何とやら・・・・・それにこれ、鼻がムズムズするだけで、
     花粉症か何か・・・・・はーくしゅ!」
       シーバーで情報を引き出しているリオ。
リオ  「消防の発表では不審火、化学薬品が何らかの拍子で引火したらしく、
     事件事故両面の可能性があるとのことです」

       ピッ、と電源を切ってメットにシーバーを戻しながら、
リオ  「ひどい出来事なのはわかりますが、これは火災です。
     今回は私達の出番はないように思えますが」
       ハラが振り向く。
ハラ  「ニュースでここの映像が出たら急に、出動する! なんて
     言い出してよお。なにが気になったんだか」
イヌイ 「でもヒダカさんの勘、怖いくらい当たるからなァ」

       一人高台から事故現場を眺めているヒダカ。
       工場は黒こげだが、周りに背の高い草々が生い茂っている。
       足元に、つぼみをつけた植物があった。

       そのつぼみをポキン、と折るヒダカ。

8、 植物園                             

       梢が植物に水をまいている。
       足元が水びたしである。
       ジャバ、ジャバ、と彼女に近づく足音。

       雨宮が現れる。
雨宮  「見てくれ。アルケミラが進化したよ」

9、実験室                             

       実験室にできた温室。
       扉を開けて中に入る。

       緑の植物が一面に生えている。
       雨宮が、蝶の入った虫かごを持ってくる。

       植物に向けて放たれる蝶。
       跳んでいると、植物の花からフウッ、とガスのような気体を吹きかけられる。
       動きが鈍り、植物の上に止まる蝶。

       瞬間、蝶は植物に取り込まれる。

雨宮  「自分で栄養を摂れるようになった。
      これは生命が活動範囲を広げるには欠かせない条件だ」
       花を優しくなでる雨宮。
雨宮  「アルケミラは地球に緑を取り戻してくれる」

       部屋を出た梢。
       扉を背にうつむいている。

       扉の隙間からその足元に蔦が伸びてくる・・・・・。
       気配に気づいた梢が振り向く。
       しかし何もなく、ただ水で湿っている床。

10、LEADブレーンズフロア                   

       ヒダカによって回収されたつぼみが装置で検査を受けている。

カミコウチ「加熱開始」
       その様子を見つめている特専。
       セ氏200度、300度と装置の目盛が上がっていく。

       500度で、花が開く。
       カミコウチ、ヒダカに向きなおる。

カミコウチ「すさまじい生命力だ。さっき行った実験の通り低酸素空間や冷凍空間、
      過酷な環境になるとこの植物は花を開く・・・・・まあ、繁殖を始めるのだ」
イヌイ 「へえ、やっぱりヒダカさんの目利きは確かだなあ。新種の植物、大発見っスね」
ハラ  「俺には全部同じ草ぼうぼうにしか見えなかったがな」
       感心する二人。
カミコウチ「いや、植物というには、新しい生物といえるぐらい遺伝子構造が進化している。
      自然界に存在しているとは思えんな」

       不安気のリオ。
リオ  「この花が、あの火事と何か関係している、隊長はそう考えているのですか?」
       じっとだまっていたヒダカ、
ヒダカ 「確か、あの辺に植物園があったな」

11、火災現場                          

N   「その夜、再び火災が発生した」
       猛々しくうなる消防車のサイレン。
       必死の消火活動。
N   「それからというもの、その地域で原因不明の火災が立て続けに起こった」

12、植物園(夜)                        

       絵本の挿絵の花を描いている雨宮。
梢   「また近くで火事があったらしいです。最近怖いですね。
     誰かが放火したのではないかという話も・・・・・」

       急に筆を置いて、部屋を飛び出す雨宮。
       雨宮にぶつかりそうになって梢は尻餅をつく。

       気にせず出て行ってしまう雨宮。
       その出入り口から、梢の足元まで、水滴の跡がある。


⇒Bパートへつづく

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