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#10 超人間の伝言 (Bパート)

←Aパート

18、駅   
                           
イヌイ 「ヒダカさん! ヒダカさん!」
       倒れているヒダカを起こすイヌイ。

イヌイ 「シーバーの危険信号が出て、ソードでとんで来たんスよ」
ヒダカ 「はは・・・・・心配かけたな・・・・・すぐ立てるさ」

       しかし、体の自由が利かない。

10-6

       ブレイズタイマーにそのエネルギーの殆どを封じている
       ウルトラマンファイアにとって、タイマーは分身そのものであり、
       ヒダカは、これを失うと自由に動けなくなるほど疲労するのだ。

ヒダカ 「(胸を探って)ブレイズタイマー! そうか、あの時・・・・・」

       みぞおちを押さえながら、リオが現れる。

リオ  「隊長・・・・・ハラ隊員が・・・・・」

19、林の中の湖(夜)                       

       湖に身を隠すUFO。

20、UFO内                           

10-7

       広いドームのような室内。
       中央に水の球体が浮いている。
       液体人間から、新参の人間達に小さなドリンクが渡される。

液体人間女
     「これで私達のように、窮屈な肉体を捨て、私達のように自由な体へ進化できるわ」

       ハラにも鹿嶋からドリンクが手渡される。

鹿嶋  「よく来てくれたな、ハラ。超人間になれるぞ」

       黙って受け取るハラ。

21、シークレット・ロード                     

       飛ばしに飛ばすソードBLUE(ラプトルフォーム)

22、ソードBLUE内                       

       高熱を患ったようにぐったり座るヒダカ。
リオ  「隊長――ホントに大丈夫ですか・・・・・随分体が――」
ヒダカ 「ハハ・・・・・。心配ない。それより早く、僕の言ったとおりの場所に行くんだ・・・・・」

リオ  「ハラ隊員、宇宙人たちとUFOに乗りこんでいったんです。一体何をしようと――」
ヒダカ 「ハラの考え、あの性格なら・・・・・」
リオ  「(不安) なら・・・・・!?」
イヌイ 「相手の懐で、ドカーッ! とやらかすつもりっスよ!」
                                                 (O・L)

23、UFO内                           

       ドリンクを叩きつけるハラ。

鹿嶋  「!!」
ハラ  「また水になって逃げられちゃいけねえからよ。わざわざここまで出向いてきたのさ!」
       ざわつく人々。
デラ星人1
    「反乱か!?」
デラ星人2
    「消え去れ! 下等な人間め!」
       UFOの中央に安置された水の球体が光る。
ハラ  「うおっ!!」
       球体から発射されるビーム。

       間一髪、交わすハラ。

       しかしそのビームは背後にいた他の人間に当たり、
       当たった者は、体が水に変化して球体に吸い込まれてしまった。

男1  「ひいっ! き、消えた!?」
鹿嶋  「デラ星人・・・・・今のは――!?」

デラ星人1
    「我々の星は人間の生体水分を必要としている」
デラ星人2
    「我々の一部になるのが地球人にふさわしい未来、最高の進化だ」
       球体から次々とビームが照射され、人間達が吸い込まれていく。

       悲鳴、逃げ回る人々。

デラ星人2
    「その水を飲むことで我らと一体化する権利を与えられるのだ」
       ハラ、隠し持っていたオーヴァル・ショットを取り出し、射撃。

       しかし、液体化するデラ星人にはビームが効かない。
鹿嶋  「ハラ!」
ハラ  「隠れてろ! あの光線に当たったらおしまいだぞ! 
     心配すんな! 俺だって一応LEADの隊員だ!」

       デラ星人をタックルして押さえつける。
       しかし液体化し、スルリと抜け出す星人。
       逆に首を絞められる格好になるハラ。

ハラ  「ぐふぅ・・・・・」
鹿嶋  「ちくしょお! このインチキ宇宙人め!」

       鹿嶋、液体化して星人の顔にからみつく。
       苦しみもがく星人。

       そこに、

       ドゴオ!
       UFOの壁を突き破り、ソードBLUEが現れる。

イヌイ 「さあ、早く乗って! ここが浸水する前に!」
ハラ  「(安堵)おお・・・・・気が利いてるじゃねェか。帰り道どうしようかと思ってたとこだ」

24、湖                              

10-5

       急浮上するソードBLUE(タートルフォーム)。

リオ  「(OFF)デラ星人は、人間の水分を狙って人間を改造し、
     連れ去ろうとしていたんですね!?」

25、ソードBLUE内                       

イヌイ 「液状になる人間。まさに人間の常識を超えた・・・・・いや、人間でいいのかな!?」
ハラ  「おらイヌイ、窮屈だから今は変化してるが後ろに乗ってんだぞ」

       液体の塊が後部にたまっている。

ハラ  「しっかし、よく円盤の在り処がわかったなあ・・・・・」
リオ  「隊長の指示でまっすぐ来たんです。でもどうやって・・・・・」

       ヒダカがソード内にいない。

ハラ  「大将がいねェ!」                (O・L)

26、UFO内                           

       フラフラの状態で立つヒダカ。
       ソードの開けた穴から浸水し、今や爆発寸前のUFO。
デラ星人1
    「(ブレイズタイマーを持って)これを目印に探られたか」
デラ星人2
    「しかしこれがなければ本来の姿に戻れないだろう」
デラ星人1
    「我々の計画は揺らがない」
       二体のデラ星人、液状になって融合、その中にブレイズタイマーをとりこみ、
       さらに湖の水を吸い込んで巨大化していく。

       崩れるUFO内で、動きのニブいヒダカ、埋まってしまう―――

27、湖岸                             

       湖から離れ、林の中に着陸したBLUE。

28、湖  

10-8
                            
       水が引き、地肌が露になった湖底から、巨大デラ星人が立ち上がる。

10-9

29、湖岸                             

       星人は酸性の水流を吐き、木々を枯らしていく。

       森に着陸していたソードが丸見えになった。
ハラ  「やばい! 見つかったあ!」

30、ソードBLUE内                       

リオ  「あっ! FASTだ!」

31、その上空                           

       イレイザーソードREDが2機、飛んでくる。

32、サワタリ機                          

サワタリ「我々はお前を敵対的存在と認定している!
      即刻地球から立ち去らなければ攻撃を開始する!」

33、湖岸                             

       酸性水流を警告するソードに吹きかける星人。
       旋回して避ける。

アカツキ「隊長!」
サワタリ「全機、攻撃開始!」

       ソード機、マルサイト・レーザーの同時攻撃。
       しかし星人、攻撃で開いた穴も水が流れるように
       体組織が流れ込み、塞がってしまう。

34、サワタリ機                          

イザキ 「(無線/OFF)ムカイ、奴の弱点は何かないか!?」
       モニターに星人のサーモグラフィー、一点が異常の高温を示している。

       そこは星人がブレイズタイマーを取り込んでいる場所であった。

ムカイ 「!?・・・・・隊長、ここを狙ってみて下さい!」

35、湖岸                             

       星人の腰に集中砲火、たじろぐ星人。
       デラ星人の体内からブレイズタイマーがはじきとび、湖(だった場所)へと落ちていく。
アカツキ「やったか!?」
       しかし液状化、再生する星人。

36、湖                              

       落ちてくるブレイズタイマー。
       それに伸ばされる手。

37、変身シークエンス                       

hensin1

hensin2

hensin3

       ウルトラマンファイア登場。

38、湖岸                             

       焦る星人。液状化して逃げようとする。

10-10

       ファイア、一歩退いて両腕を空にかざす。
       頭上に生成される巨大な光学レンズ!

       オーバーワイド・ミラー!
       太陽光を増幅した光線を受け、乾燥・硬直する星人。
       エネルギーを消費して膝をつくファイア。

       その背後から、ソード2機が飛来、
       マルサイト・レーザーが乾燥した星人を爆破、蒸発させる。

39、サワタリ機                          

       ファイアと頷きあうサワタリ。

40、湖岸                             

       ファイア、空へ―――と立ち上がった瞬間、
       カラータイマーが異常な明滅を始める。

       ファイアの全身から立ち昇る赤い光。
       付近の木々が自然発火を始める。
       苦しみもがきだすファイア。

41、サワタリ機                          

ムカイ 「ウルトラマンの体温が急上昇しています! まるで・・・・・太陽のような・・・・・!」
サワタリ「・・・・・!? 
     (何かに気づいたように)全機、冷凍弾用意!」

42、アカツキ機                          

サワタリ「(OFF/無線)ウルトラマン上空に照準!」
アカツキ「隊長!?何を・・・・・!?」
サワタリ「(OFF/無線)説明は後だ! 急げ!」

43、湖岸                             
       もがくファイア。
       その上空に2機のソードRED。

44、サワタリ機                          

サワタリ「投下!」

45、湖岸                             

       ファイアの頭上で炸裂する冷凍弾。
       見る間に氷付けになるファイア。
       
       しかし、すぐに氷は溶けてしまう。

       と、異様な光を放っていたタイマーが通常の点滅に戻る。

       ファイア、光の粒子になって消える。

46、サワタリ機                          

サワタリ「暴走、か―――」

47、湖近く                            

リオ  「隊長!」
イヌイ 「ヒダカさん!」
       ヒダカを探していた二人、歩いてくるヒダカを見つけ、駆け寄る。
リオ  「なんでソードからいなくなったンですか!?」
ヒダカ 「定員オーバーだったからな、降りた」

イヌイ 「(呆れ)降りたって・・・・・」
リオ  「何より全員無事でよかったです」
イヌイ 「あれ? ハラ隊員は?」
リオ  「あれれ? さっきまでそこに・・・・・」

       ハラ隊員を探しに行く2人の後ろで、
       タイマーをとりだして見つめるヒダカ。

48、湖岸                             
鹿嶋  「俺は普通の人間でいることが堪らなく苦痛だった・・・・・
     だからあの宇宙人に超人間にしてもらったのさ・・・・・」
ハラ  「なに言ってんだ。俺だってただの人間だ。
     ほら(と、腹を叩く)腹だってでてるし、足だって――短けェしよ」

鹿嶋  「だがお前は立派なLEADの隊員だ・・・・・俺は普通の人間で、
     毎日同じことで過ごして・・・・・つまらなかったのさ・・・・・。
     ウルトラマンに会ったら伝えてくれよ。本当は俺もあんな力が欲しかった、と・・・・・」

       背を向ける鹿嶋、液体化してハラの前から消える。

ハラ  「鹿嶋!」

       しかし鹿嶋の姿はどこにも見えず。

ハラ  「でも俺達は人間なんだ。どんなことがあってもな」

       枯葉の揺れる草地―――
                                             (F・O)
 
                    《 以下次回 》


<オマージュのみなさん>

村田警部⇒町田警部/怪奇大作戦
行方不明者⇒友野健二、沢村/ウルトラQ「あけてくれ!」

<登場怪獣>

液体宇宙人 デラ星人

母星の環境破壊が進み、自らの体内溶液にも汚染が及んだため、
地球人の生体水分により浄化しようとやってきた。
特殊な液体を人間に飲ませることで液体人間に変える。

体を自由に液体化でき、水分を取り込めば巨大化もできる。
汚染体液をそのまま酸性液として吐き出す。

  ◆   ◆   ◆

ノリは怪奇大作戦、恐怖人間シリーズ。
「美女と液体人間」に液体人間は既出ですが、
ドロドロ人間系は説明不要で不気味なものです。
(NHKの海外ドラマで液体化する超能力少女の話があったような?)

「美女~」は未見なので
「東宝特撮DVDコレクション」で是非見てみたいと。



⇒次回予告

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